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トップ  >  病気・養生・その他  >  アルツハイマー病と食事

高齢者を対象に、認知機能(脳の働きの活性具合)と、普段摂っている栄養素の関係を調べる疫学調査は、欧米を中心に数多く行われています。その結果は大きく4つにまとめることができます。

認知機能の弱い人の特徴の第一はビタミンC,E,βカロチンなどの抗酸化成分の欠乏です。第二はビタミンB群(特にB2、B6、B12)及び葉酸の欠乏、第三は亜鉛、鉄などのミネラルの欠乏、第四は動物性脂質の取りすぎと、魚の摂取不足によるn-3系と言われる脂肪酸の欠乏です。つまり、ビタミンやミネラルを多く含む緑黄色野菜と魚の摂取不足が、脳の働き具合に関係しているわけです。

【男性は肉、女性はお菓子】

日本でもアルツハイマー病患者の食事の取り方について調査が続けられていますが、その中で、アルツハイマー病患者の食行動の異常については、極めて強い偏食のほか、食事時間が不規則、菓子やケーキを食事代わりにしいている、などの報告があります。そして家族への聞き取り調査の結果、こうした異常な食行動は若いうちから見られることも報告されています。

アルツハイマー病患者と健常者の食事について、食品群別に比べると、アルツハイマー病患者は魚、牛乳、緑黄色野菜、他の野菜、きのこ類、海藻のとり方が少なく、肉を多くとっています。特に男性では肉の摂取が多く、女性では魚の摂取がすくないと報告されています。また、アルツハイマー病患者は全体的にエネルギー量のとりすぎで、必要なカロリーよりも39%も多くとっており、これは特に男性の患者に顕著に現われています。

【脂肪酸との関係】

アルツハイマー病患者と健常者の食事の栄養素を見ると、アルツハイマー病患者ではビタミンB群やビタミンC、βカロチン、カルシウム、鉄などのビタミンやミネラルが少なくなっています。

お菓子やケーキが食事代わりといった食生活では、脂質と糖分でエネルギーばかりが増え、ビタミンやミネラルはほとんど取れず、アルツハイマー病の危険を高めることになります。

また、脂質の種類も偏っていることがわかりました。アルツハイマー病患者では脂肪酸(注)の比率、すなわちn-6対n-3の比率が健常者よりも高くなっていました。n-6は大豆油やコーン油などに多く、揚げ物を多く食べる人に多くなりがちで、n-3は青魚などに多く含まれます。
n-6対n-3の比率の上昇は、ガンや動脈硬化など、高齢者に増えてくる慢性病、生活習慣病の危険も高めることが知られています。

(注)脂肪酸
脂肪を構成する脂肪酸は、体内での代謝経路(分解のされ方)によって3つに分けられます。

1.飽和脂肪酸(動物性脂肪)
2.一価不飽和脂肪酸(オリーブ油、ゴマ油など)
3.多価不飽和脂肪酸 
      a)n-6系脂肪酸(コーン油、大豆油など)リノール酸、γリノレン酸、アラキドン酸
      b)n-3系脂肪酸(魚油、シソ油、エゴマ油など)αリノレン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)など


【危険遺伝子と食事】

アルツハイマー病と遺伝子の関係では、アポE4と呼ばれる遺伝子をもっていると、アルツハイマー病にかかりやすいことが解明されています。ただし、アポE4を持っていてもアルツハイマー病にかからない人はたくさんいます。
その分かれ目となる大きな要因が、食事のとりかただと考えられています。たとえアポE4遺伝子を持っていても、n-6対n-3のの比率が低く抑えられ、ビタミンやミネラルの摂取バランスも良ければ発症しなかったり、発症したとしても年齢が遅いことがわかりました。また、発症年齢が若いほど食事の影響が大きいことも明らかになっています。

このように、遺伝的にアルツハイマー病の危険因子を持っていたとしても、食事の見直しを徹底することのより、ある程度は防げるのです。
その食事のポイントは
1.動物性脂肪を控える
2.魚や緑黄色野菜、きのこ、海藻などを十分にとる

ということで、動脈硬化の予防と共通しているのです

食事だけでアルツハイマー病を完全に予防できるとは限りませんが、最低でも毎食、緑黄色野菜メニューを1品、1日1食はアジやサバのような青背の魚をとることが大切です。ちなみに、アルツハイマー病の危険因子であるアポE4遺伝子は、動脈硬化性疾患の一つである心筋梗塞の危険因子でもあります。

最近、若い人たちの食事で気になるのが、動物性脂肪の多い欧米型の食事と魚・野菜嫌いなどの偏食、ダイエット志向の女性に多い偏食です。
アルツハイマー病と動脈硬化性疾患の予防のためにも、食事の見直しはとても大切はことです。
                 (参考:日経へルス第42号)
 

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