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トップ  >  病気・養生・その他  >  ビタミン信仰への憂い

ビタミンは疲労回復剤という話を不自然に思わないのが日本人です。日本人はビタミンに思い入れが強すぎて、薬から離れてもビタミンはなお強い力を持っています。これが日本文化だと考えるのは見当はずれといえるでしょう。薬はごく微量でよく効くものと信じている日本人にこの常識を根本から見直す時期が訪れているのです。

中国では、脚気の原因を千年昔から知っていました。中国と日本に脚気の解決方法は違っていて、脚気の原因が食べ物にあると見抜いた中国人は、脚気を食べ物で予防できることが早くから分かっていましたが、日本は脚気の解決が中国よりも千年以上遅れました。しかもビタミンB1の合成薬で解決してこれを近代科学の成果と信じていますが、果たして日本人のこの考え方は正しいのでしょうか。

中国人が脚気の原因は食べ物にあると見抜いた洞察力には、漢方医学の知恵が背景にあったと考えられます。中国人の食べ物の価値観は、栄養とカロリー、そしてグルメだけではなく、もっと大切な薬としての価値観があったのです。すべての食べ物には大切な薬の価値があって健康を強化する力がある、というこの知恵が中国人の常識の中にあります。

白米の原料であるうるち米を漢方医学の古典で調べると、うるち米が持っている薬効の情報がたくさんあります。これらの古典情報から見ても、脚気の原因がビタミンB1だけで説明することへの矛盾に気が付きます。
漢方医学の古典の情報を集約した「中薬大辞典」でうるち米を調べると、「中を補い気を増す、脾を健に胃を和ます、煩渇を止める、泄を止め、瀉痢をとめる、胃の気を平らにする、健胃、肌肉を長てる、諸虚百損(体質虚弱、抵抗力損耗)を治す、陰を強め骨を強壮、津液を生じる」などの記載があります。これらの効力は連続していて、漢方医学の生理学である気、血、水の循環性を具体化した良い例となっています。

日本が脚気を解決した近代科学はこの広い視野を持ちませんでした。科学はその逆方向に細分化を推進してうるち米を分析し、玄米、半つき米、白米、糠、デンプン、糖質、タンパク質、アミノ酸、ミネラル、ビタミン、繊維質、カロリーに分けてゆきました。うるち米を精白加工して白米と糠に分けると、ビタミンB1は糠のほうに全部移りますが、ビタミンB1は糠の一成分であって、糠にはまだたくさんの未知成分が含まれています。うるち米が持つこの未知成分に味覚の役目や、身体を冷やさない生理的な効果、身体を循環する過程でいろいろな薬効と機能を表していて、白米と糠を合わせたうるち米の総合力があるのです。
このことはうるち米だけではなく、すべての穀物や野菜、その他の食べ物にもいえることで、栄養やカロリー以外に大切な薬の効力を持っているといえるのです。

中国と日本が脚気を克服した方法がなぜ違ったのか、その理由の一つに両国の文化の違いがありました。中国文明の産物であった漢方医学は日本人にも利用されていますが、漢方医学を生み出した中国文化、中国人が持つ特有の発想力や知的感性をまねるのは難しいといえるでしょう。
                          (参考:和漢薬?595)

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