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以下は安保徹著「医療が病を作る」の中から、アトピー性皮膚炎でお悩みの方やご家族にお読みいただきたいと思った箇所を書かせていただきました。(文章はお読みいただく方たちにわかりやすく書いています)
アトピー性皮膚炎の患者さんが皮膚科を受診すると、多くの場合にステロイド外用剤が処方されます。その患者さんが特に副腎機能の低下でステロイドホルモン欠乏症になっているわけでもなく、ステロイドホルモンの副腎から皮膚への移行が悪くなっているわけではないのですが、アトピー性皮膚炎治療のガイドラインにも掲げられているように、現状では対症療法として最も汎用されています。

しかし、アトピーの体質改善をすることなくステロイド外用剤を続けた場合に発疹の増強が起こり、ステロイド外用薬の増量を強いられるという状況に陥る患者さんも多いです。この状況は、ステロイド外用剤の連続投与によって、使用されたステロイドが皮膚組織に沈着して、起炎症作用を持つ酸化コレステロールに変性したことにより起きる現象です。

そもそも、ステロイドホルモンは他の性ホルモンと同様コレステロールから生合成されるものなので、コレステロール骨格を持つグループに属します。新鮮なステロイドホルモンは化学式の側鎖のほとんどが酸素フリーで、極限ともいって良い抗炎症作用を示します。そして体内で次第に酸化を受けていきます。酸化レベルのまだ低いステロイドホルモンは尿からも排泄されますが、酸化レベルが高くなると通常のコレステロールと同様、胆汁酸として肝臓を通って腸へ排泄されます。コレステロールが体内に停滞し、加齢とともに動脈硬化を引き起こすことでもわかるように、過剰に生じた酸化コレステロールの排泄には困難が伴います。特に、外用薬として生理濃度を超えて体内に入ったステロイドホルモンは、組織内に停滞して酸化コレステロールに変性していきます。

酸化物質は組織を交感神経緊張状態にし、血液のうっ滞と顆粒球増多を招きます。顆粒球は組織に浸潤しびっしりとすきまのない炎症を引き起こすことになります。これがアトピー性皮膚炎から酸化コレステロール皮膚炎への移行です。この移行はステロイド外用剤を使用し始めてから数ヶ月から数年で起こります。このような酸化コレステロール皮膚炎を鎮めるために、もしステロイド外用剤を使用するとすれば、前よりもさらに多量の外用薬を使用しなければならなくなります。これが患者さんが経験するステロイド使用時のステロイド増量のメカニズムです。ステロイドを減量できないばかりか、増量しないことには酸化コレステロールを中和できない状態で、完全なステロイド依存症といえます。全身投与よりも局所投与のほうが副腎機能低下を招きにくいのですが、局所投与を続けると組織沈着による酸化コレステロールへの変性という別の困難が生じます。

このようなステロイド依存が起こると酸化コレステロールの反応によって作り出された炎症性サイトカイン(ホルモンの一種)がストレスによって大量に放出されるようになり、これが激しい炎症を引きおこすという独特の炎症像が作られてゆきます。元のアトピー性皮膚炎とは異なり、ステロイドを塗った場所に特異的にすきまの無い炎症が発現し、また、全身反応なので、ステロイドを塗らない場所にさえも炎症が広がります。炎症はステロイドが切れたときに現れますが、かゆくて掻いたことによるものではなく、ステロイドが切れたために一瞬にして炎症が引き起こされるのです。
酸化コレステロールは交感神経緊張状態を作り、これはついには不安感、絶望感、うつ状態などの精神的破綻をも引き起こすにいたります。交感神経の緊張というのは元気が出るときの体調なのですが、その状態があまりに長く持続するといつも疲れているような事態になり、つらい精神状態に陥ります。

ステロイドの離脱には激しいリバウンドを伴います。ステロイドの使用期間が長い患者さんほどリバウンド反応も強く生じますし、離脱期間も長くなります。膿とともに酸化コレステロールが体外に排出されていくのです。このメカニズムは皮膚の沈着した酸化コレステロールが激しい交感神経緊張を引き起こすためにのものです。
全身反応である交感神経緊張は血圧上昇、皮膚炎の悪化、肝障害、腎障害、白内障、網膜剥離、ついには多臓器不全を引き起こす力をも持っています。

従って、長い間ステロイドを使用してきた患者さんの離脱は全身症状に注意が必要です。長い間に皮膚に沈着した酸化コレステロールが皮膚の落屑とともに体外に排出されるのを待つことで、数年間の沈着をすべて排出させるには少なくとも数ヶ月は要するでしょう。

薬剤が進歩すればするほど対処療法の力が増し、原因を無視した治療がなされることになります。それが現代医学の盲点なのですが、ステロイド離脱とともに、屋外運動、部屋の換気(有機溶媒などの排出)、ハウスダストの除去、食事の改善(肉類や甘いものなど腸内の悪玉菌を増やすものを控えて、善玉菌を増やすオリゴ糖や腐敗物を排除する食物繊維を多く摂ることなど)などを行うことで、アトピー性皮膚炎の真の改善がなされるものいえるでしょう。。
                 (安保徹著「 医療が病を作る」より)
 

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