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トップ  >   >  抗菌剤、抗真菌剤と飲食物との相互作用

【食事摂取の影響】

抗菌剤・抗真菌剤服用時の食事摂取の有無による腸管からの吸収の変化には、次にようなことが知られています。

抗真菌剤のイトラコナゾール(商品名:イトリゾール)は、食後に服用したほうが、腸管からの吸収率が高く、添付文書の用法用量の欄にも「食直後服用」と記載されています。これは同剤が脂溶性が高く、食後に分泌される胃酸によって薬剤の溶解性が高まること、食後の方が薬剤の消化管内滞留時間が長いことなどが関係していると考えられています。

一方、ペニシリン系抗生物質のアモキシリン(商品名:サワシリン他)では、逆に空腹時に服用したほうが吸収率が高いという報告があります。

このほか、セフェム系抗生物質のセファクロル(商品名:ケフラール他)やセファレキシン(商品名:ケフレックス他)、ペニシリン係抗生物質のアンピシリン(商品名:ビクシリン他)、テトラサイクリン系抗生物質の塩酸テトラサイクリン(商品名:アクロマイシン)でも、空腹時の方が吸収率が高いと報告されています。

【牛乳、粉ミルクの影響】

牛乳との相互作用で、薬物の吸収が低下する抗菌剤の代表例としてはテトラサイクリン系抗生物質(商品名:ミノマイシン、ビブラマイシン他)があります。

テトラサイクリン系抗生物質とは逆に、牛乳との併用で吸収率が上昇するのが、抗真菌剤のグリセオフルビン(商品名:グリソビンFP,ポンシルFP他)です。

一方、セフェム系抗生物質のセフジニル(商品名:セフゾン)は「粉ミルクと併用することで便が赤色調に変化する」ことが添付文書に記載されています。これは市販されている粉ミルクには、鉄分を補うために無機鉄を含有する製品が多く、この無機鉄がセフニジルと腸管において赤色錯体を形成するためです。このセフニジルと粉ミルクに含有される無機鉄との相互作用は薬剤の吸収に与える影響は少なく、特に心配はありません。

【アルコール含有飲料の影響】

アルコールとの相互作用では、一部の薬剤がアルコール代謝経路中のアセトアルデヒド脱水素酵素を抑制し、アセトアルデヒドの血中濃度を高め、その結果、頭痛、発汗、動悸、頻脈、血圧低下、悪心、嘔吐、顔面紅潮などを引き起こすことが知られています。

抗菌剤・抗真菌剤の中では、グリセオフルビンとアルコールを併用した場合に上記の反応が発現することが知られており、添付文書の相互作用欄には「アルコールの作用を増強する」と記載されています。この反応は、アルコールが大量でなくても発現することから、禁酒するだけでなく、少量のアルコールを含有する栄養ドリンク剤の摂取も避ける必要があります。

【服用上の留意点】

上記で紹介した牛乳やアルコール含有飲料と抗菌剤・抗真菌剤との相互作用に関する報告は、それぞれを同時に服用した場合の影響を検討した研究がほとんどであり、どの程度の時間が経過すればその影響を受けなくなるかというデータはまだありません。ただ相互作用のメカニズムから考えれば、ある程度の時間が空いていれば大きな問題になることはないと推測されます。従って、これらの飲食物を除去する必要はありませんが、同時に口にすることを避けることを留意していただきたいと思います。

          (参考:食事と薬の相互作用、臨床と薬物治療14)
 

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