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【喫煙とニコチン依存】
喫煙に関する精神薬理学的研究から得られた知見では、タバコ煙中のニコチンには依存性物質としての特性があり、喫煙にはニコチンの精神作用が一次的な役割を持っているとされています。それは反復喫煙によって耐性が速やかに形成され、これは短期の禁煙により部分的に消失し、再喫煙によって容易に再形成されるといわれています。長期の喫煙後では禁煙後に退薬症候(注)が現われ、これは再喫煙によって消失するとされています。退薬症候には、比較的長期に渡って見られるものもあり、これらは喫煙がニコチン依存の機序を持っていることを示しています。

(注)退薬症候
禁煙すると、タバコ渇望、焦燥感、易怒、不安、緊張、不穏、短気抑うつ、集中力低下、眠気、易疲労、睡眠障害、食欲亢進などがどが報告されています。退薬症候がどれくらい続くかについては症候毎に異なることが多く、再発と関連する喫煙衝動は、喫煙中止後9年まで続き、強い欲求が間欠的に出現するといわれています。これらの症候の発現には、ニコチン効果が条件づけられた環境刺激が役割を果たしていると考えられています。

【ニコチンガムとは】

ニコチンガムは正式にはニコチン・レジン複合体と呼ばれるもので、チューインガムの基剤にイオン交換樹脂と結合したニコチンが含まれています。これを噛むと、ガムからニコチンが徐々に放出され口腔粘膜から吸収されるようになっています。

ニコチン・レジン複合体から放出されたニコチンは体内でどのような働きを示すか、安全性も含めた臨床試験が行われてきました。単回投与試験、1時間毎の連続投与試験、随時連続投与試験の結果では、ニコチン・レジン複合体投与によるニコチンの吸収速度は紙巻タバコの場合よりも遅く、4mg 錠を30分に1個噛んだ場合のニコチン血中濃度のピーク値は2mg 錠の場合の2倍であるが、紙巻タバコ1本喫煙の場合の値より低く、ニコチンの血中濃度に個人差があったとしても摂取量を自己規制すれば毒性発現値に自ら達する可能性はなく、喫煙するよりも安全であることが示されています。

【ニコチンガムはどうして有効か】

ニコチンガムが禁煙補助剤として有効なのは、喫煙が薬物依存としての特徴をもつことにあります。ニコチンガムによる治療は、この薬物依存症の治療法の中の置換療法に相当します。置換療法とは、依存している薬物を類似の薬理作用を持つ薬物へ管理下で置き換え、その後置き換えた薬物を徐々に減らし、最終的には中止していく方法です。置換療法の先輩格として、モルヒネ型依存症に対するメサドン、アルコール依存症に対するベンゾジアゼピン系薬物などがあります。同様の観点からニコチン依存に対してニコチンガムが開発されました。

【ニコチン置換療法の現況】

置換薬への依存も起こりえることで、その症例も報告されていますが、臨床試験によればニコチン置換療法は禁煙に効果的であると結論されています。他の禁煙支援がなんであれ、ニコチン置換療法は全体として禁煙率を1.5~2 倍に高めると報告されています。

高度依存の喫煙者には2mg ニコチンガムよりも4mg ニコチンガムのほうが効果的であるとされ、ニコチン製剤同士(鼻スプレーやパッチ)を組み合わせて使用する方法も考えられますがまだ結論がでていません。

また、依存症の低い喫煙者に対してのニコチン置換療法の有用性についても議論されるところであり、ニコチン置換療法の有用性は明らかではありますが、長期の効果については課題を残しています。これはニコチンに限らず、他の薬剤依存症にも共通する課題と言えるでしょう。
             (参考:日本薬剤師会雑誌 第53巻)

 

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