ホーム
2017年6月25日(日)19時36分ホーム
メニュー
漢方薬その他の情報
漢方薬
自律神経
おなか(腸)のこと
鍼と灸
アレルギー
子供
発熱・感染症
病気・養生・その他
漢方薬その他の情報
オンライン状況
15 人のユーザが現在オンラインです。 (3 人のユーザが 漢方薬・自律神経・その他の情報 を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 15

もっと...
トップ  >   >  解熱鎮痛成分の違い

【解熱鎮痛成分の作用】

市販医薬品(OTC)の解熱鎮痛剤は、特に鎮痛作用について、その作用メカニズムにより大きく2つに分類することができます。
一つはアスピリン(アセチルサリチル酸)やイブプロフェン、エテンザミドなどの非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)で、もう一つはアセトアミノフェンです。

簡単に説明しますと、NSAIDsは全身(末梢・中枢神経)に作用し、全身のプロスタグランジン(PG)の生合成を阻害することにより、鎮痛作用を示します。それに対してアセトアミノフェンは脳を中心に視床下部、脊髄を含む中枢神経に作用し、痛みの感受性を低下させることにより、鎮痛作用を示すことが特徴です。

作用メカニズムは異なるものの、NSAIDsとアセトアミノフェンの有効性はほとんど変わりません。例えば頭痛、歯痛、変形性関節症、会陰切開、運動による外傷に関しては、NSAIDsもアセトアミノフェンも、それぞれの有効性は同じです。
ただ、炎症を伴う痛みに関しては、末梢神経にも作用するNSAIDsのほうが、より優れた効果を発揮することが明らかになっています。

【安全性の違い】

上記作用に対し、安全性には違いがあります。解熱鎮痛剤の多くには、消化管、血小板、腎臓などに対する副作用があることが知られています。中でも胃のむかつきや痛みなど胃腸障害を起こした経験から、解熱鎮痛剤そのものを敬遠している人も少なくないようです。ところがこれはNSAIDsにはいえますが、アセトアミノフェンには該当しないのです。

胃腸障害は胃酸などの攻撃因子と胃粘膜などの防御因子のバランスが崩れたときに起こるとされています。通常はプロスタグランジンが胃粘液を分泌して胃粘膜を保護しています。しかし、生合成阻害などでプロスタグランジンの量が減ると、胃粘膜の防御機能が低下し、胃腸障害を起こしやすくなります。

つまり解熱鎮痛成分といっても、すべて同じように胃腸障害を起こしやすいわけではなく、NSAIDsは全身に作用、胃の中のプロスタグランジンの生合成も阻害することから、胃腸障害のリスクが増大し、アセトアミノフェンは胃の中のプロスタグランジンに関与しないため、そのリスクは低いということになります。

消化管への影響ということで考えますと、アルコールの摂取にも着目する必要があります。とくにNSAIDsとアルコールを同時に摂取すると、それぞれを単独で摂取した場合と比べ、粘膜を傷つけ、出血するリスクが増大することが明らかになっています。アセトアミノフェンでも毒性発現のリスクが増大する可能性はあるものの、あくまでもアルコール中毒者への過剰投与(7500~10000mg)の場合で、NSAIDsに比べれば非常に限られたケースだといえるでしょう。

NSAIDsには血小板や腎臓に対する影響も考慮する必要がありますが、アセトアミノフェンにはそれがありません。他の薬剤との併用に関しても、NSAIDsの場合には、蛋白結合率の高い薬剤、抗生物質などとの薬物相互作用の危険性が指摘されていますが、アセトアミノフェンの場合、薬物動態学上、明らかな薬物相互作用はほとんどありません。

NSAIDsとアセトアミノフェンは、その作用メカニズムに違いがあり、その違いが有効性と安全性にも影響を及ぼしています。頭痛などに対する有効性は同等ですが、炎症を伴うような強い痛みに対しては、NSAIDsが優位です。副作用や相互作用といった安全性については、アセトアミノフェンのほうが優位といえるでしょう。                  

              (参考:薬局新聞 No.2496)

前
抗ヒスタミン剤の副作用
カテゴリートップ
次
モーラステープ

メインメニュー
サイト内検索
Powered by Monosasi Powered by XOOPS Cube 2.2 © 2001-2010 XOOPS Cube Project