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トップ  >   >  妊婦・胎児と薬剤(1)

妊娠中の薬剤投与にあたって問題になるのは、胎児への直接的な影響です。胎児への影響は、薬剤の種類とそれを投与する時期によって異なります。たとえば非ステロイド系消炎剤(インドメタシンなど)は妊娠初期に投与しても胎児に奇形を起こすことはありませんが、妊娠後半期に投与すれば、胎児動脈管の収縮や羊水量の減少など重大な問題を引き起こします。

【薬剤の胎児への移行】

薬剤はいったん母体血中に取り込まれてから、胎盤を介して胎児に影響します。腟剤、卵膜を介して直接胎児に影響する可能性は否定できませんが、これを証明した報告はありません。したがって同じ薬剤であっても、血中濃度が高くなるものほど、胎児に対する影響が大きいといえます。胎児への影響は、一般に静脈内投与>経口投与>局所投与の順になります。したがって、気管支喘息花粉症、腟炎の治療の場合、妊娠中に麻酔を必要とする場合は、それぞれ全身麻酔よりも、吸入剤、点眼薬、腟剤、局所麻酔を用いたほうが安全だといえます。

物質が胎盤を通過する機構としては拡散、能動輸送、飲細胞運動、細胞の裂け目からの漏れが考えられますが、大部分の薬剤は単純拡散によって通過します。同じ薬剤であっても、妊娠の時期によって通過性が異なる可能性もあります。また、どんな薬物であっても母体血中の濃度が上昇すれば、胎盤を通過します。

単純拡散による薬剤の胎盤通過を主として規定しているのは薬剤の分子量です。分子量が1000を超えるものは通過しにくいのですが、ほとんどの薬剤はそれ以下です。つまりほとんどの薬剤は胎盤をよく通過します。たとえば非ステロイド系消炎剤の場合、母児の血液濃度はほぼ同じです。

胎盤の通過性は薬剤を選択するうえで重要な因子となります。たとえば抗凝固剤を必要とする妊婦では胎盤通過性が高く催奇形性のあるワーファリンではなく、通過性の少ないヘパリンが選択されます。またやや意味が異なりますが、プレドニゾロンは胎盤で代謝されやすいため、母体が治療対象の場合はプレドニゾロンを、また胎児の肺成熟など胎児が治療対象の場合は胎盤で代謝されにくいデキサメサゾンやベタメタゾンを用います。
                        (参考:新薬と治療NO.424)

 

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