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【胎児の発育と薬剤の影響】

1)器官形成期以前(受精の成立から18日目以前)


受精後18日目以前に影響を受けた受精卵は、着床しなかったり、流産して消失してしまうか、あるいは完全に修復されて健児となって分娩します。このためこの時期に投与された薬剤が奇形を引き起こすことはありません。これは個々の細胞が、分化していくうえで決まった役割を持っていないためで、障害された細胞は他の細胞によって代償されるか、もしくはすべての細胞が死滅して胎児は育たなくなるかのいずれかになります。

受精後18日目は、多くの女性が月経不順さえなければ、月経の遅れから妊娠しているかもしれないと疑いを抱く時期です。この時期までは残留性のある薬剤を除いて、胎児への影響を考慮する必要はありません。残留性のある薬剤として、風疹ワクチン、金チオリンゴ酸ナトリウム(慢性関節リウマチに対する刺激療法剤)があげられます。その他のほとんどの薬剤は24時間もすれば母体血中から消失します。

2)器官形成期(およそ妊娠2ヶ月から4ヶ月)

受精19日から37日(およそ妊娠2ヶ月に相当する時期)は、胎児の中枢神経、心臓、消化器、四肢などの重要臓器が発生・分化し、催奇形という意味では最も敏感な絶対感受期になります。サリドマイドによる胎児奇形が起こったのもこの時期です。

受精から38日を過ぎると(およそ妊娠3ヶ月にはいると)、胎児の重要な器官の形成は終わっていますが、性器の分化や口蓋の閉鎖などはなお続いています。催奇形性という意味で薬剤に対する感受性は次第に低下しますが、催奇形性の薬剤の投与はなお慎重にする必要があります。胎児の外陰部はアンドロゲンによって男性化します。妊娠8週を過ぎると睾丸からのアンドロゲン分泌が認められ、これによって肛門生殖器間の距離の延長や陰唇隆起の癒合が始まります。

妊娠11週にはおよそ外観から男女の区別が可能になり妊娠12~14週頃には外陰部の分化が完成します。この時期に催奇形性が報告されている薬剤としてダナゾールがあげられます。女児の外陰の男性化が起こります。

3)胎児の機能成熟期(妊娠5ヶ月移行)

催奇形性という意味で胎児に薬剤が影響することはありませんが、胎児毒性が問題になります。薬剤によって、奇形のような形態的異常は形成されません(例外もあります)。問題になるのは、胎児の機能的成熟に及ぼす影響や胎児環境悪化(たとえば羊水減少)、発育の抑制、子宮内胎児死亡のほか、分娩直前にあっては新生児の適応障害、薬剤の離脱障害です(これらを胎児毒性といいます)。母体に投与された薬剤は胎盤を通過して胎児に到達します。

たとえば、降圧剤であるACE阻害剤(妊婦には禁忌)は、胎盤を通過し、胎児に低血圧と尿量の減少、結果として羊水過少を引き起こします。また、非ステロイド系消炎剤であるインドメタシン(妊婦には禁忌)は、胎盤を通過して胎児の尿量を減少し、羊水過少を引き起こすだけではなく、胎児動脈管を収縮させ、新生児にインドメタシン抵抗性動脈管開存や持続肺高血圧症、壊死性腸炎などを起こすことが知られています。
                      (参考:新薬と治療NO.424)
 

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