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1.飲み薬が服用されてから体外へ排泄されるまで

薬の多くは、錠剤・顆粒剤・カプセル剤の形で服用されますが、,まず胃の中で小さな粒子へと崩壊し、さらにその小さな粒子から薬の成分が消化管内の液体へ溶解して溶液となり小腸から吸収されます。吸収された薬は、血液に乗って全身を巡る間に、一部は作用部位に運ばれて薬効を発揮し、徐々に肝臓で代謝を受け、腎臓から体外へ排泄されます。一部の薬は代謝されて生成した代謝物のほうが元の薬よりも薬理作用の強いものもありますが、大部分の
薬は代謝を受けると薬理作用の低い化合物へと変化します。このように代謝と排泄は薬の解毒機構を担っていますが、主たる解毒経路が肝臓での代謝であるか、腎臓からの排泄であるかは、薬によって異なります。

疾病などのために肝臓や腎臓の機能が低下すると体内にいつまでも作用の強い薬や代謝物が残り、副作用が起きる原因となります。また、肝臓・腎臓の機能は、遺伝的な要因、環境因子、あるいは年齢などの影響を受けるため、健康な人でも大きく差があり、それによって薬効や副作用に個人差が現われる原因の一つになります。

2.飲み薬の吸収に及ぼす年齢の影響

薬が体内に吸収されるためには、必ず主成分が消化管内で溶解していなければなりませんが、溶解する過程には様々な因子が関与しています。その中で重要なものに、胃内のpH があります。

胃内のpH は通常pH1付近の強酸性に保たれているといわれています。しかし、健康な人であっても必ずしもすべての人が強酸性ではないことがあり、胃内の酸性度が低い(pH が高い)人の割合は年齢とともに増加して70歳代では100%に近いというデータもあります。胃内の酸性度が低いことは、通常の食生活においてはあまり大きな影響はありませんが、薬の吸収においては問題が生じることがあります。なぜなら薬によっては、酸性では非常に溶けやすいが中性では、ほとんど溶けない性質のものがあるからです。

これらの事から、糖衣錠やフィルムコーティング錠の崩壊試験の検査液が以前はpH1でしたが、現在では高齢者や胃内の酸性度が低い患者さんを考慮して、水になっています。なお中性で溶けにくい薬や糖衣錠でも食事と一緒に服用すると、吸収率が上がることがあります。これは、胃の蠕動運動により食事と混合されるために、錠剤の皮膜が破れやすくなることや、胆汁酸により薬が溶けやすくなるためです。したがって薬を空腹時に服用したり食後に服用したり、不規則な飲み方をすると吸収に差がでてしまいますので、薬は指示どおり一定の条件で服用することが大切です。
                     (参考:薬壺 No.13)
 

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