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高齢化が進み、身近に高齢者がおられるかたも多いことと思います。また高齢者のほとんどが何らかの薬物を服用している場合も多く、周りの方にも薬物の有害作用など、理解が必要と思われましたので、掲載することにいたしました。

【高齢者の薬物有害作用に関係する因子】

1)高齢者では薬物の体内分布が成人と異なり、体内の水分量は低下し水溶性の薬物の血中濃度が高くなりやすい

2)高齢者では筋肉量の低下と脂肪量の増加により、脂溶性の薬物は体内に蓄積しやすい。

3)高齢者では血漿タンパク濃度は低下するため、血漿タンパクに結合しやすい薬物の遊離型の血中濃度は高くなり有害作用を起こしやすくなる

4)高齢者では肝臓の血流が低下し、薬物の血中濃度は高くなりやすい。

5)高齢者では腎臓の機能低下がみられる。そのため、水溶性の薬物、あるいは薬物の腎から水溶性の代謝物の血中濃度は高くなりやすい

6)高齢者では胃酸分泌の低下、消化管の血流や吸収面積の低下などにより消化管を介した薬物の吸収は減少するため薬物の効果発現が遅くなりやすい

7)薬物の併用は、薬物動態的相互作用により吸収、分布、代謝排泄に影響し薬物の血中濃度は高くなりやすい

8)薬物動態的相互作用により受容体レベルでの作用の増強も見られる

以上が高齢者の薬物有害作用の因子になりますが、中でも最も多いのは腎機能障害によるもので、腎排泄性薬物の血中濃度は高くなりやすくなります。

【高齢者薬物有害作用の原因薬物と対処法】

1.降圧剤では起立性低血圧とともに、めまい、歩行時のふらつきなどの訴えが多いです。この場合は、用量を減らすか変更し、また不整脈、貧血、神経内科や耳鼻科的検査をすすめます。

2.整形外科や内科で関節痛やその他の痛みに対して処方される非ステロイド性鎮痛剤は、多用されると難治性の胃潰瘍を生じます。息切れ、疲労感やまたは吐血で発見されます。貧血の進行した例も多いと報告されています。胃出血も動脈性出血は重症であり、内視鏡的止血や手術が必要になります。高齢者では止血が遅延すると死亡率は高くなります。

3.循環器科や神経内科で処方されるワルファリン、アスピリン、チクロピジンでも胃潰瘍が多発します。軽症のうちに中止し胃潰瘍の治療が必要ですが、高齢者では症状が典型的でなく診断が困難なことが多いようです。予防策として定期的検査がすすめられます。

4.特に高齢者の有害作用の引き金になるものとして脱水を伴う腎不全が多いです。発熱や食欲低下とともに飲水量が低下することで誘発されます。このとき常服している薬物の有害作用が出やすくなります。脱水に伴う腎不全は、利尿薬を服用している場合に多いです。

5.利尿薬による低カリウム血症は、また高齢者に最も多い有害作用の一つです。高齢者では脱水により容易に低カリウム血症や低ナトリウム血症になりやすくなります。このため利尿薬は慎重な投与が必要になります。軽い下肢の浮腫は果物、お茶、牛乳を含めた飲水制限で消失することも多いです。低カリウム血症は、難治性の心室性不整脈を生じやすく、早急なカリウムの補充が必要になります。

  また、高齢者では利尿薬による脱水で脳梗塞を発症しやすくなります。

6.骨粗鬆症の例では、ビタミンDとカルシウム製剤で昏睡、腎不全、頻脈といって症例が報告されています。 
  この場合はいずれも早急な対処が必要になります

7.高脂血症薬の通常量の使用中に筋融解症と腎不全の発症が報告されています。

8.高齢者では睡眠導入剤は持ち越し効果により、ふらつき、転倒骨折、頭部外傷の原因となることがあります。

9.パーキンソン症状を起こす薬物なども注意が必要です。

        (参考:PHRMAVISION VOL.4)

 

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