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トップ  >  発熱・感染症  >  麻疹と麻疹ワクチン

麻疹は「はしか」と呼ばれるポピュラーな疾患です。麻疹が大流行することは少なくなりましたが、届出が必要な伝染病の中で結核に次いで患者数の多い伝染病とされています。伝染力は強く、咳、くしゃみ、会話などの飛沫感染により感染すると95%以上が発病します。麻疹患者1000例のうち、1例は死亡すると推測され、合併症としての麻疹肺炎は1~6%(成人では10~30%)、麻疹脳炎は0.1~0.2%(成人では2.5%)とされ、とくに成人になって発症すると重篤になりやすい傾向があります。麻疹の好発年齢は1~2歳で、一般に子供の病気とされていますが、近年、患者の中に10歳以上の占める割合が増加していて、成人の発症もみられています。これは、予防接種を受けないまま成人になる人や予防接種を受けても抗体が減弱したりするためで、子供の病気とは限らなくなっています。

【治療】

麻疹の治療は対症療法と抗菌療法が基本になります。初め熱、咳、鼻水、目やになど通常の風邪のような症状が出て、4~5日後高熱ともに紅色の5mmくらいの発疹が顔から全身に広がり、口の中にコプリック斑と呼ばれる白い斑点が出ます。麻疹は、罹患患者の約0.1%が死にいたる重篤な感染症ですが有効な治療法は無く、風邪のケアに準じ、安静、水分・栄養補給、保温と冷罨法(氷嚢)などを行い、鎮咳薬、鎮静薬、ビタミン剤など投与します。熱が下がらない場合は合併症(肺炎、気管支炎、中耳炎、脳炎)などを疑い抗菌薬治療を行います。

【麻疹ワクチン】

麻疹ワクチンの有効性は確認されていて、世界的にWHOを中心に発展途上国でも麻疹ワクチンの予防接種を推進する「麻疹撲滅運動」が展開されています。
その結果、1歳児のワクチン接種率が90%を超える地域では流行も少なく死者もほとんどありませんが、日本では接種率は1歳児で50%、全体で70~80%と低く、重症患者の90%以上はワクチン接種を受けていません。厚生労働省の統計では、このところ麻疹による死亡者は年間数十人にのぼり、確認されない患者を含めれば80人以上になるといわれています。米国国の麻疹患者は年に100人前後、日本は数万人から10万人と推定され、日本は「はしか輸出国」と国際学会で非難されたこともあるとのことです。現状を踏まえた上で、日本小児科学会・日本小児医会・日本小児保健学会の三者協同で、麻疹ワクチン接種の徹底を訴える要望書が厚生労働省に提出され、日本でも麻疹撲滅に向けたキャンペーンが全国レベルで展開され始めています。麻疹ワクチン摂取率の向上を妨げる因子として、ワクチンの副反応(医薬品における副作用と同様に、ワクチンによる好ましくない反応)に対する過大な不安感と麻疹感染への安易な考え(免疫がつく等)があげられ、ワクチンの副反応の危険性よりも自然感染の危険性のほうがずっと高いことを認識する必要があります。

また、罹患すると、学校保健法で通園・登校などが約10~14日間禁止されるなどの社会的デメリットがあげられます。効果的な予防接種の対策として、1歳児を過ぎたらワクチンの接種をすすめ(近隣で流行があればそれより早い時期に)、小学校1年の就学時検診で接種もれ児を拾い上げ、さらに2回接種も考慮する必要があります。

日本における麻疹ワクチン接種率の低迷については、予防法における接種義務→努力気味への変更と副反応に対する懸念が考えられます。生ワクチンの副反応には2種類あり、接種直後~3日以内に発現するワクチン成分に対するアレルギー反応とワクチンウィルスが生体内で増殖する接種後5~10日後に発現する反応があります。麻疹生ワクチンはニワトリ胎胚細胞を用いて製造することからアレルギー反応の原因は卵アレルギーと考えられていましたが、安定剤としてのゼラチン、ヒト血清アルブミン、デキストランなどにもそれぞれ問題があり、改良が行われてきまた。現在では麻疹ワクチンにはこれらの安定剤が使用されなくなり、アレルギー反応の危険性がさらに少なくなっていると報告されています。
                   (参考:Pharmavision Vol.6)

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