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腸内細菌による感染症は、昔からチフス、赤痢、コレラを中心に世界的に広く流行し、多数の人類の生命を奪ってきました。20世紀後半になると生活環境が改善され、抗菌薬による治療も推進されて、先進国ではこれらのいわゆる伝染病は激減しました。しかし、人間の腸管は常に病原菌の侵襲を受ける状況にあり、その病原菌の産生する毒素やその他の病原因子により、思いもかけない集団発生などが起こり、社会的にも重大な問題となることもありうるのです。

【腸管感染症と腸管系病原性細菌】

人の腸管内には腸内細菌叢と呼ばれる多種類の細菌が住みついていますが、健康な成人ではこれらがバランスをとっており、感染症を引き起こすことはありません。これに対し、腸管系病原性細菌(赤痢菌、チフス菌、サルモネラ、病原性大腸菌、カンピロバクターなど)が感染すると、発熱、腹痛、嘔吐、下痢を始めとする腸管の急性症状が発現し、腸管感染症となります。なお、これらの感染症が飲食によって発生した場合は食中毒として扱われています。日本では近年特に細菌性食中毒が増加傾向を示し、原因菌の多様化、食中毒の大型化が注目されています。これらの背景として、もともと日本は亜熱帯地方に位置する環境にあることに加え、輸入食品の増大、人工の都市集中、外食産業の普及などがあげられます。

【腸管感染症の法的対応】

従来の伝染病予防法では、腸管感染症の中、コレラ、赤痢、腸チフス・パラチフスは法定伝染病として届け出、入院、隔離、消毒などが義務付けられていました。最近、法改正により、感染症の70疾患が1~4類に類型化され、危険度に応じて対応・措置が定められました。腸管感染症はアメーバ赤痢を除いて2類感染症に類型化され、状況に応じて入院が義務付けられますが、症状がなければ外来通院が可能になりました。

【輸入感染症】

赤痢、コレラ、腸チフスなどのように、日本にはまれな感染症で、これらの疾患が常在する国に旅行して感染し、帰国後に発病する「輸入感染症」の増加が問題になっています。これに対しては早期の抗菌薬療法が必要です。また、それらの国からの輸入食品により持ち込まれる感染症に対する監視と対策も重要となります。(輸入鶏の卵のサルモネラ汚染など)

【腸管感染症の治療】

大部分の腸管感染症では禁食、水分補給などの対症療法で起炎菌も自然に除菌されることが多いとされていまが、3大伝染病の赤痢、コレラ、腸チフス・パラチフスでは確実な除菌が必要であり、二次感染を防止するためにも抗菌薬療法が絶対に必要とされています。起炎菌不明時点でも臨床症状が重症で、抗菌薬の投与が必要と判断される場合、最適な抗菌薬はニューキノロン系抗菌薬(レボフロキサン、トスフロキサシンなど)です。これはほとんどすべての腸管感染症の起炎菌に対してニューキノロン系抗菌薬が極めて優れた抗菌力を有しているためです。原則として、赤痢で5日間、サルモネラ腸炎で7日間、コレラなど大部分の腸管感染症では3日間投与されます(症状により増減)。腸チフス・パラチフスではニューキノロン系抗菌薬の大量療法(例:レボフロキサシン1日400mg 14日間)が行われます。ただし、カンピロバクター腸炎ではニューキノロンが耐性を獲得されやすいためマクロライド系抗菌薬が第一選択とされています。

【注意すべき新興感染症】

O157(腸管出血性大腸菌)感染症
大腸菌には多くの株があり、細胞表面のリポポリサッカライドによってO1~O173に、また鞭毛の抗原性によってH1~H56に分類されています。O157:H7は病原性大腸菌の1群の腸管出血性大腸菌の代表として知られています。これは牛の腸内を拠点とすることが多く、加熱不十分な牛肉、汚染された肥料による野菜、加工の過程などで感染する危険性があり、近年、地域的あるいは広域的な大流行が発生しています。臨床症状は腹痛、下痢、血便を主徴とする出血性大腸炎で、重症な患者では溶血性尿毒症症候群や脳症などの合併症を起こします。
                    (参考:Pharmavision Vol5)
 

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