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2006年2月16日(木曜日)

漢方薬のこと

多汗症の症状で漢方薬のご質問を受けることがあります。
以前の掲示板にも何度かレスを書いていますが、まとめの意味でここに書きたいと思います。

漢方薬は西洋医学の薬剤とは処方の考え方が違います。
そのことに関しましては、このサイトの「漢方薬その他の情報」の「漢方薬」の項に記載がありますのでお読み願います。

まず最初に理解いただきたいのは、多汗症は体質の一つということです。
そして、体質であるからには上手に付き合うことが大切だということを理解していただきたいのです。
アレルギー体質を例にしますと、漢方薬を服用してもアレルゲンやアレルギー悪化因子の多い生活を改めない場合は漢方薬の効き目が出にくいことが多いのですが、多汗症も同様だということを理解いただきたいのです。

多汗症の場合は交感神経の亢進が最も大きな因子なので、交感神経を亢進させる因子である不規則な生活、睡眠不足、肉食過多、喫煙、カフェインを含む飲み物の摂取などが続いている場合は、漢方薬の服用も効き目が出にくいとご理解ください。
根強いストレスが消えない場合も、漢方薬の効き目が出にくいです。
また、体質である以上、漢方薬で遺伝子レベルの改善は難しいので、服用によって体質が消えるということではなく、悪い状態を最小限に抑える助けとなるものと考えていただきたいと思います。

以上を理解していただき、服用の際には期限を区切るのではなく、ご自身の状態を考慮しながらの服用をお勧めします。

多汗症に使用される処方のことは「漢方薬その他情報」の「漢方薬」の項の自律神経失調症や神経症の項などを参考になさってください。
その中でも私は「桂枝加竜骨牡蠣湯」や「柴胡加竜骨牡蠣湯」などを処方させていただくことが多いです。

漢方薬は先天的体質を消すものではないのですが、服用によって症状が軽減され、それが安心感となって交感神経の亢進が緩和し、生活習慣も交感神経が優位にならないようにコントロールできていれば、多汗症の症状が出ない良い状態が可能だということも確かなことですし、実際にそのようになっていらっしゃる方もおられます。

私は皆さんがそのようになっていただくことを願いながら処方させていただいております。

   


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