母と息子

7年目の3.11から数日経ちましたが、昨日、次の記事を読み、遺族の方たちの葛藤を改めて考えさせられました。

母の死“封印”した少年が初めて語ったこと

 

記事の冒頭に次が記載が記されていました。

母親が津波で流される直前まで一緒だった8歳の少年は、その後、母のことを話すことも涙を流すことも一切ありませんでした。

中学生になった少年は、読書感想文の形で心のうちを初めて語りました。

 

そして、中ほどに次の記載されていました。

母と一緒に逃げていた虹彦くん。自分のすぐそばで母親が津波に流されました。

これまで家や学校でも母の死を一切語ることはなく、涙を見せることも一度もありませんでした。その彼が、“読書感想文”という形で初めて母の死を語ったのです。

 

読書感想文として虹彦くんが選んだのは、

彼が選んだ本は「ホイッパーウィル川の伝説」。

物語の主人公はとにかくはやく走ることを願う少女のシルヴィ。かつて、母が心臓麻痺で倒れたときに助けを呼びに走りましたが、間に合いませんでした。

大切な母を助けられなかったのは、走るのが遅かったからだと自分を責めたシルヴィ。

虹彦くんは母を助けられなかったシルヴィに、みずからを投影するように書き進めます。

 

次が虹彦くんが書いた感想文の一部です。

「シルヴィは何度、時間を巻き戻したいと思っただろう。その時、自分が母を助ける方法はなかったのか、答えの出ない問いを何度自分にぶつけただろう。きっと尖ったものが心に刺さったままのように、自分を責め続けて生きてきたのではないか」

「とても悲しい話だったが、不思議に読み終えた後は、静かな温かい気持ちになった。それは、大切な人は目の前からいなくなったとしても、どこかでつながっていて、全身全霊で愛情を送ってくれていることがわかったから。僕も母とどこかでつながっていると思うと、今までより少し、心が温かくなった」

 

7年目の当日のTVでも、生死を分ける体験をした人が、「自責の念が消えることはない」と言っている場面を見ましたが、上記事からも心の重荷を背負って生きている人たちがたくさんいることを思い知らされました。

 

虹彦くんの読書感想文で「今までより少し、心が温かくなった」という文面から、読んでいた私まで少しホッとした思いがしましたが、まだまだたくさんの方たちが重荷を背負ったままだろうと思うと、その方々が少しでも和む気持ちになることを祈らずにはいられませんでした。

 

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