【月経痛・月経困難症】
月経時は多くの女性に下腹部痛や腰痛などの不快な症状が現れます。月経痛のひどいものを月経困難症といい、原因には子宮内膜症や子宮筋腫などの病気による器質的なもの、また病気ではない機能的なものがあります。
月経痛のひどい人は鎮痛剤を飲んでもかまいませんが、薬を飲んでがんばるというのではなく、基本的には身体を休めることが原則です。心身共にリラックスすると、痛みが軽くなります。骨盤内のうっ血をとって血液循環をよくするために、長時間同じ姿勢で座っていないで、ストレッチで身体をほぐしたり、下半身を冷やさず、温めることも大切です。
また、20代後半を過ぎてから月経痛がひどくなったという場合には、子宮内膜症や子宮筋腫などの疑いがあるので、早めに受診しましょう。
【排卵期痛】
月経と月経のちょうど中間にあたる排卵期に下腹部が痛む場合があります。これを排卵期痛といいますが、排卵に伴って起こる痛みで病気ではありません。
【月経前症候群】
月経前症候群(PMS)とは、月経が始まる1週間位前から月経が始まるまでにおこるさまざまな不快な症状(むくみやイライラ、頭痛、腰痛、下腹部痛、便秘など)をさします。原因は黄体ホルモンの分泌過剰、ビタミンB6の欠乏、塩分の取りすぎ、ストレスなどさまざまな説があります。
PMSの症状が現れるのは排卵期から月経まで、黄体ホルモンが多く分泌される「黄体期」と呼ばれる時期で、水分を蓄えるためにからだがむくみ、脳もむくんだ状態になるため、頭痛やだるさやイライラなどの諸症状が起こると考えられています。
次にPMSの対処法を書き出します。
1.生活のリズムを整える。
睡眠をしっかりとり、休息することが大切です。
2.塩分や水分を控え、利尿効果のある飲み物や食べ物をとる。カフェインは神経を過敏にし、イライラや憂うつを増長させるともいわれます。PMSの時期はカフェイン入りの飲み物は控えましょう。
3.ビタミン、ミネラルをしっかり摂れる食事をする。
特にビタミンB6を多く含む食品を摂りましょう。ビタミンB6の多い食品には、玄米、鶏肉、大豆、イワシ、カツオ、サケ、サバなどがあります。
4.適度な運動をする。
特に症状の始まる前から身体を動かすことを心がけましょう。
5.ストレスを解消してゆったりとすごす。
入浴、呼吸法など、自分でできるリラックス法を実行しましょう
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