1.不調の部分を指でなぞってみる
腕が痛い、ひざが痛いなど、不調の部分を指先でなぞってみます。リラックスして指先に全神経を集中させ、指でスーッと皮膚の表面をなぞってみましょう。
2.へこみやざらつきなど、皮膚に違和感を感じる場所を見つける
何となくへこんでいるような感覚があると、そこがツボにあたることがああります。目で見ると周囲の皮膚と比べてざらついていたり、熱い、冷たい、黒っぽい、赤っぽい、白っぽいなどの違いがあります。見つからないときには、その周辺を探してみましょう。
3.刺激するとツーンと響いて、気持ちがいい場所を見つける
ツボの見当がついたら、その場所を指先や先の細かいもので押して、ツーンと奥まで感じる気持ちよさがあれば、そこがツボの場合が多いです。
4.指で見つけられないときは、先の丸い道具を使って探す
鍼灸師の中には「てい鍼」という先端が丸い鍼を使ってツボを探す人もいます。指でなぞっただけではどうも感覚がわからないという人は、てい鍼の代わりにマドラーなど、先の丸い棒を使って探してみましょう。ここかなと思う部分にあたりをつけて、その周辺に棒をすべらせてみます。棒の触れた部分から、ひっかかる感じやざらついた感触が伝わってきたらそこがツボです。同じように指先でグーッと押したり、先端の細いものを当てると、ツーンと響く感じがあります。見つからないときは、位置を少しずつ変えながらその周辺をすべらせていきます。
【ツボの刺激法】
ツボを刺激する方法には、指圧やマッサージ、お灸、鍼などいろいろあり、症状やツボの位置によって、刺激する方法を変えるのが理想です。たとえば、眠れない、肩がこるなど、体が緊張したりたかぶっているときには押す、もむ、たたく、こねる方法がよく、冷えやストレスなどで体の機能が低下しているときには、なでる、温める、ふるわせるなどの方法が適しています。いずれにしても、ツボ刺激は痛気持ちいいくらいの強さが目安で、むやみに力を入れることは禁物です。押しては離すリズムをつけて行ってください。
・押す:神経が高ぶってイライラするときに。指や手のひらを使い、息を吐きながら力を加え、息を吸いながら力を抜く。
・もむ:指先ではなく、手のひらや手の付け根、指の腹を使って、ゆっくりと軽くもむ。
・たたく:足や背中、肩のこりに。顔やのど、胸、腹部には用いない。
・こねる:首筋、手や足の細い場所のこりに、指の腹でツボ部分にゆっくりと刺激がゆきわたるように。
・なでる:首筋やこめかみ、腕などに。手のひらや指をあて、すべらせるように軽くなでる。
・ふるわせる:足や腕の冷えにむく。手や足の指を軽くつかみ、5秒前後、引っ張りながら振るわせ、小刻みに振動を与えるのがコツ。
(参考:岩田一郎著 ツボの大図鑑)
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