入院の短期化

次の記事が目に留まりました。

「えっ!もう退院?」背景にある病院の綱渡り経営

 

記事の冒頭に次がありました。

「家族がたった1週間で退院させられ、自宅での介護を余儀なくされた」という経験がある人もいるだろう。実際に2000年代以降、入院は大幅に短期化しているという。

 

記事には、ニッセイ基礎研究所の篠原拓也氏による公的なデータからの入院の短期化の解説が記され、その背景として入院医療の収益性の低さが挙げられていました。

厚生労働省の第22回医療経済実態調査(19年11月発表)によると、民間の医療法人が運営する病院の18年度の利益率(損益の差額)は2.8%。前年度より0.2ポイント改善したものの、近年は1~2%台という「ギリギリ」の経営が続く。
一方、入院診療収益のない医療法人の診療所の利益率は6.3%、個人経営の診療所にいたっては30.4%という高水準だ。つまり、入院医療は他の医療に比べて、収益性が低いのだ。病院にとって入院医療の収益性向上が長年の課題となっている。

 

記事では、退院した患者の行き先についても書かれていました。

8割を超える退院患者が家庭に戻っているが、その割合が少しずつ低下、施設に入所するケースは徐々に増えている。

 

そして次がありました。

現在、進められている国や自治体の地域医療構想では、介護施設を充実させて入所を促す「医療から介護へ」の流れが目指すべき方向性の一つとされていることも背景にある。

 

記事には退院後の受け皿となる介護施設の充実には課題が山積みであることも書かれていましたが、しかたないと思いつつ収益性という重しは軽くならないことを再考させられた記事でした。

 

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