気のバランス

漢方には、気血水の理論で病気のタイプを見極める方法があります。
ここでは「気」について書いてみましょう。

「気」は、エネルギーまたは、精神的なものを指し、健康な時には身体のなかで、バランス良くめぐっていますが、精神的疲労がかさなるとバランスを崩しやすくなります。

おへその周りで動悸がしたり、グルグル音がするようになってくると、精神不安が始まり、その気がさらに上に上がってきますと、みぞおちで動悸がするようになってきます。そしてめまいがしたり、目の奥が痛くなったり、頭に何かかぶせられたような感じがしたり、不眠症になったりします。

気が上昇して起こる症状としては、頭痛、めまい、目の充血、抜け毛、肩こり、不眠などがあります。

また、気の影響を一番受ける内臓は、胃です。  胃潰瘍の95%はストレスが原因だと言われます。胃へのストレスが強くなると、肝臓にも負担がかかってきます。

気の病気に良い漢方薬としては、

不眠症、精神不安などには、桂枝加竜骨牡蠣湯
ケイシカリュウコツボレイトウ

動悸、不眠があり、便秘気味の時は、柴胡加竜骨牡蠣湯
サイコカリュウコツボレイトウ

のどに何かひっかかっている感じがする時は、半夏厚朴湯
ハンゲコウボクトウ

疲労感が強い時は、補中益気湯 等が用いられます。
ホチュウエッキトウ

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