漢方薬の飲み方

漢方薬の飲み方について、効き目を再考していただくために書くことに しました。最近は病院でもエキス剤の処方がでることが多くなっていますので、服用なさるときの参考になさってください。
漢方薬は食間(食後2時間、または食前1時間位の空腹時)に服用するということは、ほとんどのかたがご存じのことと思います。吸収をよくするためなのですが、その場合、何でお飲みでしょうか。

一般的には水で良いのですが、次のよう場合もあります。

胃腸の弱いかたや、補剤(身体を守る薬)の処方の場合は、ぬるま湯でお飲みになるか、熱い湯に溶かして煎じ薬のようにしてお飲みになると、吸収も薬の効き目も良くなります。

その時には、必ず舌で味を確かめてください。漢方では味も効き目の一つです。おいしいと感じたら、それはそのかたに合っている処方です。たとえ最初は、ひどくまずく感じたとしても、合っている処方でしたら、必ずおいしく感じるようになります。

もし、いつまでたっても、いっこうにおいしく感ぜず、飲むたびに吐き気を催すようでしたら、処方を変えていただいた方がよいでしょう。

二日酔いの場合や、瀉剤(炎症を抑える時などに使う攻める薬)を服用する場合は、冷たい水で服用して下さい。

ただし、葛根湯のような発汗剤は、汗を出して病気を治す薬ですから、熱い湯で服用して、身体を暖め、発汗を助けると、薬が良く効きます。

コマーシャルで宣伝している液体の葛根湯を冷やして飲むかたがあるようですが、冷やすと効き目が半減しますので、ご注意ください。

幼児や高齢者の場合で、エキス剤をうまく服用できない場合には、夏でしたら蜂蜜を少し加えて水にとかし、凍らせるか、シャーベット状にし、冬には、ゼリー状にするなどの工夫をして服用なさると良いでしょう。

漢方薬の効き目を良くするために、処方にあった飲み方をなさることです

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