直腸がんの怖さ

俳優の中村ゆりさんが直腸がんのため44歳の若さで亡くなったことは多くのメディアで報じられましたので、ご存じの方もいらっしゃるかと思います。

そのことに関して、次の記事が目に留まりました。

中村ゆりさん、坂本龍一さん、検診方法が確立している直腸がんでどうして亡くなるのか、その落とし穴とは? | ヨミドクター(読売新聞)
俳優の中村ゆりさんが直腸がんのため44歳の若さで亡くなり、この病気の怖さを改めて認識した方も多いと思います。坂本龍一さん始め、直腸がんで命を落とした著名人も少なくありません。消化器の内視鏡検査を専門にしている医師としては残念です。直腸も含む…

今年になって親族の一人にステージ3の結腸がんが発覚し、手術後に抗がん剤を施したことで寛解していますので、上記事を読むまで私は直腸がんであっても同じような経緯を辿るのだろうと思っていました。

それが異なるとわかったのは、次の文面からでした。

直腸は結腸とは異なり、狭い骨盤内に位置しています。直腸の周囲には、 膀胱ぼうこう 、子宮、前立腺、主要な血管や神経が密集していて、がんが腸壁を突き抜けると、すぐにこれらの隣接臓器に浸潤することがあります。また、直腸下部の静脈流は肝臓を通らずに直接全身へつながるルートもあるため、結腸がんと比較して、肺や骨などへの遠隔転移や骨盤内での再発を起こしやすい特徴があると言われています。

そして、次が続いていました。

ランセットなど著名な学術誌に掲載されたレビューでは、症状が出てから、診断までの期間が5か月を超えると進行直腸がんの生存率が有意に低下することが示されています。また、結腸がんと比較して、進行したステージ3、4期での生存率が、数%から10%程度低い傾向があります。だからこそ直腸がんは早期に見つけたい。これが二つ目の落とし穴です。

記事には、大腸がんは通常は40代から増加し、60~70代がピークとなり、最近、世界的に若年性の直腸がんや一部の結腸がんが急増していることが書かれています。

大腸がんの初期には自覚症状がほとんどなく、便潜血反応検査で陽性反応が出ても放置するケースが多いようですが、陽性の診断が出たら躊躇せずに内視鏡検査を受けることが記事でも勧められていました。

私の親族(60代)も毎年人間ドッグを受けており、昨年までは便潜血反応は陰性でした。

今年の検査で陽性判定が出て大腸内視鏡検査を受けたところ、ステージ3の結腸がんだったのです。

ただ、便潜血反応をすり抜けるがんもあるため、40代以上の方には陰性であっても定期的な内視鏡検査をお勧めしたいのが私の本意です。

大腸がんに関しては過去にもいくつかの投稿をしていますので、参考になさっていただければと思います。

7年目に大腸がんが再発した男性
大腸がんが増加していることもあり、最初のきっかけは便潜血反応検査が陽性だったことからなのですが、この5年ほど、私は1年に一度は大腸内視鏡検査を受けています。ただ、内視鏡検査の前に必要な下剤の服用が年齢が上がるとともに辛くなり、昨年の検査前も…

タイトルとURLをコピーしました