介護食

2015年に亡くなった私の母は認知症を患い、介護施設に9年間お世話になりました。

その介護施設では最初は普通食でしたが、認知症の段階が進むにつれて食べる意欲も薄れ、食事が全介助になってからは、刻み食、ミキサー食などを経て晩年はドロドロのムースのような食事になりました。

私は店が休みの日曜にはできる限り母の施設に行き、食事の介助をしていたのですが、ドロドロ食になってからは食べさせるのが可愛そうになったことが何度かありました。

その当時の母の食事は、介助する私にも何だかわからないようなドロドロの物がお皿に盛られ、緑のドロドロは野菜だろうと察せられても、他の白かったり茶色かったりするドロドロの正体がわからず、認知機能が低下し尚且つ無症状の母に食べさせることに躊躇いすら感じました。

そのようなことを思い出しながら、次の記事を読みました。

和菓子、日本酒、フルコース…進化する介護食 楽しみと意欲をいつまでも | ヨミドクター(読売新聞)
 「介護食」と聞いて、どのようなものを思い浮かべるだろうか。かむ、のみ込む機能が衰えた高齢者が 誤嚥(ごえん) などをすることなく安全に食べられるよう、ペースト状にしたり、とろみをつけたりした食事だが、「おいしそう」という印象を持っている人は少ないかもしれない。しかし、超高齢社会となり、介護食に求められるものも変わって...

介護食は安全のために刻んだりムース状にしたりする必要性は理解できますが、見た目も大切だと私は思います。

たとえ認知機能が低下している被介護者の食事であっても、食事が脳への刺激になることを思えば、記事にあるように「食の楽しみ」の追求は大切なのではないかと思うのです。

私もいつか介護食のお世話になる時が来るかもしれないので、その時には、母には申し訳ないのですが、母が食べていた介護食より見た目も食欲をそそるような食事であることを願うばかりです。

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