高齢者のがん検診

次の記事を読みました。

国立がんセンター部長が緊急提言!がん検診を「受けすぎる人」に及ぶ4つの“害”が問題視、かえって不健康になる検診リスクとシニアの受け方 | 週刊女性PRIME
がんで死なないためには、早期発見を目的にがん検診を受けることが第一。ところが今、検診を“受けすぎる”ことの害が問題になっている。その背景には超高齢社会ならではの落とし穴も!検診で死なないために、やってはいけないこととは?

70歳になると私が住む地域では多くのがん検診が無料となり、がん検診を勧める通知が毎年届いています。

私も年齢が高くなるとがん罹患率も上がると認識していましたから、もちろんリスクがある検診も承知の上、がん検診は受けた方が良いと思っていました。

昨年、その思いで受けた大腸内視鏡検査後に医師から穴が開いたという結果を聞かされた際には、検診への信頼感が大きく揺らいでしまいました。

記事には、諸外国ではがん検診に年齢制限を設定していて、記事に登場する国のがん研究の要である国立がん研究センターの検診研究部部長であり、検診対策の立案・普及の最前線で活躍する中山富雄医師の所属するがん検診検討会は、令和元年、すべてのがん検診について特に推奨すべき対象年齢として69歳を上限とする中間報告書をまとめたことが書かれていました。

中山先生も所属する厚生労働省のがん検診検討会では、令和元年、すべてのがん検診について特に推奨すべき対象年齢として、69歳を上限とする中間報告書をまとめた。
それに従うか否かは自治体の判断にまかされており、対応はそれぞれ異なる。また、希望者の受診を拒否するものではないため効力には限界が。そもそも高齢者が検診を受けるリスクが知られていないという現実もある。

令和元年以降、私が70歳になってからも自治体からはがん検診を勧める案内が送られてきていますから、私が住む自治体ではがん検診の上限を設けていないようです。

記事にはがんによって罹患率が高まる年代が違うことが書かれ、婦人科がんである乳がんと子宮頸がん、女性の患者が増えている大腸がんの検診について取り上げ、注意すべきことを中山医師に聞いています。

乳がん検診については、

乳がん罹患率は40代からぐんと高まり、20~30代は低い。そのため、40歳から2年に1回の受診が推奨されている。
「高齢者は、発見された場合にリスクの高い手術や抗がん剤など積極的な治療を行うかも考えておきましょう」

子宮頸がん検診については、

子宮頸がんは、20歳から2年に1回、細胞診を受けるよう推奨されている。
「これまでの数々の研究で、69歳まで子宮頸がん検診を受けていれば、その後も死亡減少効果が持続することがわかっています。つまり、70歳以降は検診を受けなくても、子宮頸がんが死に至るほど進行する前に天寿を全うできるということです」

大腸がん検診については、次が書かれていました。

男女共に40歳から便潜血検査を、その結果が陽性であれば大腸内視鏡検査を受ける。
「高齢のために内視鏡検査によるリスクが大きい場合は、便潜血検査を卒業することも考えてください」

私は上記の大腸内視鏡検査のリスクに遭ってしまったわけですが、便潜血検査の卒業には戸惑いを感じました。

ポリープができやすい体質のようなので、今年の検診を受けるべきか否かをしばらく考えたいと思います。

がん検診の年齢制限について、皆様がお住まい地域の自治体の対応はいかがでしょうか。

記事は、多くの方にご一読をお勧めしたいと思いました。

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