化粧によって気分が変わることは理解していましたが、次の記事を読み、化粧には思っていた以上に様々なメリットがあることを知りました。
化粧することによる心理面以外の効果として、記事には次が書かれていました。
スキンケアで頬や顎を意識して触ると、唾液腺を刺激し、唾液の分泌が増えます。高齢者は加齢や薬の副作用で口が渇きがちですが、唾液には、 口腔こうくう 内の雑菌の繁殖を抑えて 誤嚥性ごえんせい 肺炎を予防し、消化を促すなどの効果があります。
また、化粧をする動作は腕の筋肉を食事の際よりも使います。化粧品のフタを開け、スプレーを押し、顔を触るなどの一連の動きですね。要介護状態の高齢者が3か月間、自分で毎日スキンケアをしたところ、握力が向上したという調査があります。
化粧では力を使うわけではなく、些細な動きだと思うのですが、握力にまで影響を与える事には驚きました
他に、認知症の症状を抑えることもわかってきたそうです。
認知症の症状を抑えることも分かってきました。認知症の90歳前後の女性36人を対象にした岡山大の研究では、スキンケアとメーキャップをしてもらった人は、スキンケアだけの人と比べて、興奮や 徘徊 といった認知症の行動・心理症状(BPSD)が減りました。2週間に1度、3か月続けると、認知機能検査の点数が改善しました。化粧を通じて、周囲とのコミュニケーションが豊かになるのも一因かもしれません。
記事を読み、「化粧療法」と呼ばれる所以が理解できました。
ちなみに、身だしなみを整えることも広い意味での化粧療法だそうです。
記事は次の文面で終わっていましたが、普段の生活の中で無理なく続けられる方法を皆様にも実行していただければと思います。
普段の生活の中で、これまで行ってきた化粧や整容をできるだけ長く続けることが、健康維持につながります。