次の記事を読みました。
記事に登場する管理栄養士の小山浩子さんは、熱中症になりやすいのは 「子ども」「高齢者」「肥満の人」と述べています。
最もリスクが高いのは、「子ども」です。子どもは大人に比べると体温調節機能が未熟なため、どうしても熱中症になりやすいのです。
高齢者が熱中症になりやすい理由では、次が述べられていました。
実は熱中症の予防には筋肉量を増やすことが重要なのですが、年とともに筋肉量が減少していきますから、一般的な高齢者は熱中症発症リスクが高いといえるでしょう。 どうして筋肉量が重要かというと、筋肉には体内の“水分貯蔵庫”の役割があるからです。気温が高いと汗をかき、一時的に脱水症状になって、臓器に血液を送れなくなったり、体温調節機能が働かなくなったりします。そのような非常時に、筋肉から水分を血液に送り込むことができるのですね。
肥満の人については、次が述べられていました。
熱中症発症のリスクが高いです。筋肉は水分貯蔵庫と説明しましたが、脂肪は熱をこもりやすくする特性があるため、肥満の人は体温を下げづらいのです。
そして、次が書かれていました。
夏は汗で水溶性ビタミン(ビタミンB群、ビタミンC)とともに、水溶性ミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシウム)が排出されやすく、中でもナトリウムとカリウムが体温調節機能に重要な役割を果たしています。
次に、ナトリウムについて次が書かれていました。
よく耳にするナトリウムは、細胞の浸透圧(細胞の内外の水分や成分の濃度を調整する機能)を一定に保っています。食塩の主成分なので、塩分として摂取したものがカウントされます。“夏は塩分が足りなくなる”という報道ばかりがされるため、塩あめや梅干しを頻繁に口にしているかもしれませんが、「一日に必要なナトリウム(塩)の量」をご存じでしょうか。
命をつなぐための一日に必要なナトリウム量は、なんと600mg。食塩に換算すると、たったの1.5gなのです。みそ汁1杯で約2g、しょうゆ小さじ1杯で1gですから、普通の食事で不足することはまずありません。
カリウムについては、次が書かれていました。
一方でナトリウムとともに細胞内の浸透圧を維持している「カリウム」は足りていない傾向にあります。 カリウムは細胞の内側に多く含まれていますが、夏に汗などで体外に排出されてしまうと細胞内が脱水状態を引き起こし、夏バテに陥りやすいのです。カリウムは筋肉でエネルギーが作られるのを助けているので、不足すると筋肉の収縮がスムーズにできず、夜中に足がつることも……。
管理栄養士小山さんのカリウム摂取のお勧めは、バナナだそうです。
私のおすすめはバナナ。バナナ1本で500mg近くのカリウムが含まれ、脳と筋肉のエネルギー源である糖分も含まれています。
記事には朝ごはんの重要性も述べられていて、記事の最後に次の文面がありました。
こうしてみてみると熱中症対策として、市販の塩あめやスポーツ飲料などでわざわざナトリウムや糖分を補給しなくても、3食の食事で間に合うということがわかりますね。特に寝ている間にナトリウムだけでなく、カリウム、マグネシウム、糖質も消費されているので、「朝ごはん」が何より大切なのです。
記録的な猛暑を乗り切るために、上記を皆様のお心にも留め置きいただければと思います。