魚肉ソーセージの再ブレーク

次の記事を読みました。

なぜ「魚肉ソーセージ」が人気に? 昭和のスター商品が再ブレークのワケ
魚肉ソーセージの販売個数が伸びている。かつて日本で大人気だった商品が、なぜこのタイミングで再び注目を集めているのか。マルハニチロの担当者に話を聞いた。

魚肉ソーセージは記事に「昭和の人気商品」と書かれているように、昭和世代にとっては馴染みのある食品だと思います。

それが1985年ウインナーソーセージが発売されてからは、人気に陰りが見えてきたことが記事にあり、生産量も縮小したことも書かれていました。

魚肉ソーセージメーカーが加盟する日本缶詰びん詰レトルト食品協会によれば、魚肉ハム・ソーセージの生産量は1972年の約18万トン台をピークに減少。2023年の生産量は前年比9%減の4万5815トン。半世紀で4分の1の規模にまで縮小しているのだ。

そのような魚肉ソーセージですが、ここにきて再ブレークの兆しが見え始めたそうです。

そのきっかけになったことについて、記事には「値上げラッシュ」「災害時の備蓄食料」等が書かれていたのですが、最も影響があったのは「健康志向」だと書かれていました。

昭和生まれのおじさん世代の中には、魚肉ソーセージに対して「添加物も入っていて体にあまりいいものじゃないけれど、うまいし安い」「酒のつまみにもちょうどいい」なんて感じで、ちょっとジャンクなイメージを抱く人もいるだろう。

しかし、それはもはや遠い過去の話。「健康食品」という評価が徐々に広まってきており、それが血圧や中性脂肪などの数値を気にするシニア世代や働き盛り世代から支持されている。こうしたことも、今回の「再ブレーク」要因の一つとなったのだ。

魚肉ソーセージと健康志向について、記事には2024年2月にマルハニチロから登場した特定保健用食品、いわゆるトクホを取得している「DHA入りリサーラソーセージω(オメガ)」が紹介されていましたが、このトクホ食品は最近頻繁にTVCMに出てくるため私も知っていました。

そのパッケージには、次が書かれているそうです。

「日頃の運動とDHAおよびEPAを含む健康的な食事は、将来、心血管疾患になるリスクを低減する可能性があります」

常温で90~150日保存が可能なため災害時の備蓄食品にもなり、健康にも良いという近年の健康志向の流れに乗ったことが再ブレークへとつながったのですね。

私も魚肉ソーセージは好きなのですが、災害時の備蓄食品にすることまで頭が回りませんでした。

考えてみると常温保存可能ですし、調理しなくてもそのまま食べられる食品であることを思えば備蓄には最適ですね。

ただ、最近のTVCMの内容が心血管疾患へのリスクが低減されることを謡うことで、食べていれば大丈夫というように錯覚してしまう方もいらっしゃるのではないかと気になっていました。

記事には次の文面がありましたが、皆様にもその点をご理解いただければと思います。

トクホは病気の治療を目的としたものではない。健康に最も大切なのは、バランスの取れた食生活や運動であることは言うまでもない

タイトルとURLをコピーしました