配偶者の心血管疾患が認知症リスクに

高齢化社会に伴って、認知症患者が増えていることをご存じの方もいらっしゃると思います。

認知症発症の要因については様々な研究が進んでいますが、未だに未解明な部分が多い疾患であり、私も認知症を患った身内の介護の経験があるため、認知症発症の要因については関心が高いです。

そのため、次の記事も関心を持って読みました。

配偶者の心血管疾患で認知症リスク1.3倍 日本の高齢夫婦9万3,000組を6年間追跡 | ヨミドクター(読売新聞)
米・Boston Universityの古村俊昌氏らは、全国健康保険協会(協会けんぽ)の医療レセプトデータを用いて、日本の高齢夫婦9万3,000組以上を対象に、配偶者の心血管疾患(CVD)発症とパートナーの認知症発症との関連を検討。最大6年...

記事には、協会けんぽの医療レセプトデータから、65歳以上の夫婦9万3396組(平均年齢68.8歳)を抽出し、2016~21年度の最大6年間追跡した結果が書かれていました。

次がその結果でした。

解析の結果、配偶者がCVD(心血管疾患)を発症していないパートナーと比べ、発症したパートナーは認知症の発症リスクが1.3倍に上昇した

ストレスや不安感も認知症発症の要因になることは以前から報告されていましたが、配偶者の心血管疾患によるという限定的なデータは初めて知りました。

私の主人も心血管疾患を患い、今も治療中ですので、私の発症リスクも通常より高いことになり、それは少なからずショックでもありました。

それと同時に、他の疾患の場合はどうなのかが気になりました。

なぜなら、配偶者が心血管疾患でなくても命に関わる病気や日常生活に支障が出るような怪我や障害を負った場合も不安になったり、それがストレスにつながる可能性があり、それが認知症のリスクを高めるのではないかと思ったためです。

認知症は介護の経験がある私にとって、最も罹患したくない病気です。

それは本人が辛いのはもちろんですが、見守る家族に大きな心身負担を強いるためです。

そのような思いから今まで報告があった予防法等は実行したりしていますが、それでも不安は拭い去ることができないので、発症要因の解明が進み、的確な治療薬の開発が少しでも早くなされることを願うばかりです。

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