男性の更年期障害

次の記事を読みました。

「うつ病」か「更年期障害」か 50歳代の男性管理職 体の不調の原因を見極めるポイント…女性に比べて気づきにくいのはなぜ? | ヨミドクター(読売新聞)
精神科産業医として、企業で実施するストレスチェック検査で「高ストレス」となった人の面談をしていると、40代後半になると不定愁訴が増えてきます。イラつき、発汗、のぼせ、意欲低下などです。女性なら一番に更年期障害を考えますが、実は男性でも更年期...

記事の筆者は産業医で、男性と女性の更年期障害事例について書かれていました。

私が興味深く読んだのは、男性の事例のほうでした。

なぜなら、女性の更年期障害についての症状は広く知られていますし、私自身も軽かったとは言え体験済みあること、反対に男性の更年期障害については具体的な症状などがあまり知られていないためです。

男性の更年期障害について、記事には次が書かれていました。

男性の場合も、男性ホルモン、テストステロンの減少で、意欲がわかないなど更年期症状が出ることがあります。しかし女性ホルモンが急減する女性と異なり、男性ホルモンの減少には個人差も大きいので、更年期障害とはなかなか思い至りません。

記事では54歳の男性が登場し、産業医の筆者に相談する状況がQ&A形式で書かれています。

54歳の男性は「気力が萎えてきた」ことを相談し、筆者はうつ病か更年期障害の可能性が考えられるとして、泌尿科か男性の更年期外来があるクリニックの受診を勧めました。

その後、泌尿科を受診した男性は更年期障害と診断され、男性ホルモン補充療法によって気力が回復したことが書かれていました。

記事の筆者は次のように述べています。

男性は気づきにくく、うつ病などメンタルの病気と似た症状が出ることがあります。40歳代後半以降の男性にうつ的な状態が続いた時は、更年期障害も疑って専門医受診をお勧めすることがあります。男性ホルモンの問題でないと分かれば、メンタル系の医師が対応します。

私はこの記事から、50歳前後の男性の場合、気力が出なくなった際にはうつ病か更年期障害を疑うこと、両者の大きな相違点は更年期障害の場合は趣味など好きなことは楽しめるがうつ病は楽しむことはできないこと、更年期障害の場合は泌尿科でも対応可のことなどを知りました。

50歳前後は男女ともに体の変調を起こしやすいですから、特に近い年齢の方々には更年期障害についてお心に留め置きいただければと思います。

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