私も義母の介護をした経験があります。
私の場合は仕事場(薬局)の上階が住まいになっているために仕事を休まずに介護ができたのですが、3年間で介護度が要介護4になり、昼夜関係なく外に出てしまったり、排せつのトラブルが続いたりして、介護している私は倒れる寸前でした。
そのような時にケアマネージャーさんの勧めもあって、主人は義母を施設に入れることを決断しました。
運良く施設に空きがあって主人の決断も早かったため私は倒れずに済みましたが、介護が続いていたら私は身体を壊して仕事もできなくなっていたかもしれません。
そのような経緯があるため、関心を持って次の記事を読みました。
「介護離職」がないスウェーデン、年間10万人を超える日本 何が違う? | ヨミドクター(読売新聞)
日本の介護離職の背景に道徳と法的義務 日本には、家族を介護するために自分の仕事を辞める「介護離職」をする人が1年間に10万6000人(2022年)います。男女ともに55~59歳の割合が高く、介護する人にとっても、社会にとっても大きな損失で...
上記事では、「医療と介護」について日本とスウェーデンの違いが書かれているのですが、その違いは両国の法律と国民性の違いから生じていることも書かれていました。
スウェーデンでは医療や介護に手厚い保障が施されているため介護離職の必要が無いのですが、そのシステムには現役世代への大きな税金負担が伴うわけで、同じ様なシステムの実現は日本では難しいのではないかと思います。
記事の筆者は最後に次のように述べていますが、スウェーデンのように国を信頼できるとは言い難い今の政府を思うと、これから来る超高齢社会への懸念が大きくなるばかりです。
国によって、高齢者介護のあり方と高齢者の心構えがこんなにも違うことに驚きます。超高齢社会を上手に乗り越えるために、日本は発想の転換が必要かもしれません。