中国では食べ物を寒、涼、温、熱とする分け方があります。
寒と熱とのバランスがとれた状態に保つことができれば、私たちは、健康を維持できることになります。
実際には、体質や環境によってバランスの崩れが生まれますが、それが大きくならないように、寒と熱の調和をとる食べかたをすれば良いのです。反対に間違った選択をすれば、バランスの崩れが大きくなり、病気へと進んでしまいます。
暑い夏には、寒涼の性質を持った食べ物を摂れば、中和されて、バランスを保つことができます。夏に出回るトマトやキュウリ、スイカ等は寒涼の性質を持った食べ物です。
また、冬に、寒さによって身体が冷えの状態になってしまった場合は、温熱の食べ物を摂ればバランスがとれます。温熱の食べ物としては、ショウガ、ネギ、ニラ、鶏肉、牛肉、ラムなどがあります。
夏の暑いときに、温熱性の食べ物を過食すると、のぼせたり、湿疹が出やすくなります。反対に、冬に寒涼性の食べ物を過食しますと、冷え性になったり、下痢したりします。
以上のことから、炎症性の疾患のある場合は、寒涼の食べ物をとり、冷えたり、お小水が近い場合は、温熱性の食べ物を摂れば、バランスがとれるということになります。