口臭の原因

先日、「口臭を治したい」という70代くらいに見える女性の方が来店されました。

何か持病がおありかをうかがうと、高血圧、糖尿、不眠、鬱などの症状のために服薬していらっしゃるとのことでした。

「すぐに効くものが欲しい」ともおっしゃるので、そのような場合は治すのではなくサプリのようなもので一時的な対処しかないことをお話し、口内の状態や病気などが口臭の原因になることもあるため、原因を改善することが口臭を消すことにつながるということを説明させていただいたのですが、あまり納得していただけずにお帰りになりました。

その後、もし再来店していただけた際には今回より適切な説明をしたいと思い、ネット検索したところ、次のページを見つけました。

気になる口臭、要因さまざま =多くは対処可、病気の場合も
会話中に相手の口臭が気になると、自分自身はどうなのかと不安になることがある。しかし多くの人が気にしながらも、病院に行く人は極めて少ない。原因はさまざまだが、時には重大な病気のケースもあるので要注意だ。 ◇「気になる」8割 日本歯科医師会が1...

上記事に次が書かれていました。

大きく分類すると、さまざまな病気、口腔(こうくう)内の汚れ、生理的な口臭(口腔内の乾燥)の3タイプがある。

まず、病気による口臭では次が書かれていました。

副鼻腔(びくう)炎になると、副鼻腔にできたうみが喉に落ちて口臭となる。胃腸が弱っているときは消化不良により食べ物が胃の中で発酵し、肺からの呼気と共に排出され嫌な臭いがする。また肝機能が低下すると、毒素の分解が十分に行われずアンモニア臭が発生。糖尿病でインスリン分泌が低下し、血糖コントロールができなくなると甘酸っぱいアセトン臭、がんでも口臭が伴う場合があるという。

次の口腔内の汚れについては次の説明がありました。

歯に付着した細菌の塊「歯垢(プラーク)」や、舌の表面にたまった汚れ「舌苔(ぜったい)」が出す硫化水素。これらを放置して虫歯、歯周病などが悪化すると、細菌から悪臭の元である「メチルメルカプタン」も発生し、より強い臭いになる。

そして、口内の乾燥については次が書かれていました。

咽頭など喉の空間にある常在細菌「嫌気性菌」が活発になり、アンモニアガスを作りだす。しかし新鮮な唾液が流れ続ける状態では、臭気の発生はほとんど食い止められる。唾液分泌が低下すると、ドライマウスを引き起こし、口腔内の自浄作用や免疫力が低下。口腔内常在細菌叢(そう)(口内フローラ)が安定できず、口臭が起こりやすくなる。

それぞれの原因について適切な対処をすることが口臭改善につながるわけですが、何が原因になっているかの見極めが口臭改善へのスタートになると感じたため、上記原因のわかりやすい説明の必要性を痛感しました。

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