先日、孫と歩いている際にドクダミの花が目に留まりました。
私が「ドクダミの花よ」と言うと、4歳の孫が「ドク?」と聞き返したのですが、私は「毒ではないけれど、そういう名前なの」としか説明できませんでした。
孫が「毒」の意味を正しく理解しているのかは疑問でしたが、きちんと説明するべきだと思い、帰宅後に「ドクダミ」という名称の起源を調べたところ、小太郎漢方製薬のサイトに次のページがありました。
https://www.kotaro.co.jp/kampo/syouyaku/syouyaku_jyuyaku.html
上ページに次が書かれていました。
植物名ドクダミの名の語源は「毒を矯(た)める」という説と「毒にも痛みにも」効くからという二つの説がある。
ドクダミは古くから民間薬としても知られ、生薬名では「十薬(ジュウヤク)」と呼ばれています。
民間薬としての作用について、上ページには次が書かれていました。
乾燥した生薬の十薬にもドクダミ臭はない。民間薬としては毒下しと一括されるが、弱い瀉下作用があり、慢性便秘に伴うニキビその他の慢性皮膚疾患に茶剤として連用することが有効といわれる。また利尿、消炎の作用も認められ、各種の浮腫や皮膚症状に応用される。乾燥葉の成分としてクエルセチン、クエルシトリン、花にイソクエルシトリンというフラボノイド化合物が含まれ、水性エキスには各種の浮腫に対する改善効果が証明され、皮膚の保水効果、抗アレルギーの効果も報告されている。クエルシトリンには抗ウイルス作用や毛細血管脆弱性の強化、糖尿性白内障阻止、各種の浮腫抑制などの作用が認められ、4-Nヒドロキシスチリルベンザミドという化合物には血小板凝集能抑制作用が認められている。
民間薬としてのジュウヤクを使う方が以前より少なくなったように感じていたので、ドクダミの花を見ながら「もう少し注目されても良いのに」と思ったのでした。