聴神経腫瘍

今月初め、↓の投稿に「この6月には我が家に大きな試練がある」と書きましたが、今はその渦中にいます。

その試練とは、娘婿の聴神経腫瘍です。

4月初め、突発性難聴の診断で治療を受けていた彼の症状が改善されず、検査したMRIで聴神経腫瘍が発見されました。

私は聴神経腫瘍の詳細がわからず、次のページを何度も読みました。

聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
正確には,前庭神経鞘腫 vestibular schwannoma といいます 聞こえの神経(蝸牛神経)ではな

娘婿が検査した病院では手術ができないとのことで、紹介された病院に入院したのが6月7日、そして開頭手術が6月14日でした。

10時間にも及ぶ手術は成功したと担当医からの説明でホッとしたのですが、予後が芳しくないのです。

腫瘍は直径約3センチと大きかったため、最初から手術を勧められたようです。

私は手術するにしてもセカンドオピニオンを受けるように勧めたのですが、初診時に手術の日程まで決められてしまったため、娘婿も言い出せなかったのかもしれません。

「予後が芳しくない」と書いたのは、担当医からの術後説明では「腫瘍は完全に摘出、聴力も温存できて顔面神経麻痺が出たとしてもすぐに回復する」という最高の結果だったにもかかわらず、今日現在(手術から10日目)の娘婿の様子は腫瘍を摘出したほうの左耳の聴力は無く、顔面神経麻痺が日に日にひどくなり、左目が閉じられない、飲み物が口からこぼれる状態だというのです。

そして昨日、医師から「顔面神経麻痺はラムゼイハント症候群で麻痺は残る可能性がある」と言われたそうです。

今はコロナ禍のため娘は入院している娘婿と会えず、情報は時々届く娘婿から娘へのLINEのみのため、私は娘から「ラムゼイハント症候群で2日前から服薬しているが麻痺は残るかもしれない」と聞いた際には驚いたと同時に、病院の対応に疑問さえ覚えました。

なぜなら、ラムゼイハント症候群はヘルペスウィルスが原因のため初期治療が重要で、娘婿の場合は症状が出始めてから服薬するまで1週間経ってしまっていたためです。

術後の経緯であらゆる想定を考慮して、もっと早い段階から抗ウィルス薬での治療を始めていたとしたら、麻痺が残る可能性も減ったのではないかとも思いました。

最初のスケジュールでは6月28日に退院となっていたのですが、状態が芳しくないために検査もあって退院は来月にずれると昨日娘婿から娘にLINEで連絡がありました。

娘婿の聴神経腫瘍は娘夫婦にとって大きな試練ですが、実は私にとっても試練となっています。

なぜなら、婿が入院した6月7日から娘と孫2人が我が家に泊まっていて、連日繰り返される孫達のハイテンションな要求に私の体は限界に近い状態になってしまいました。

そのような状況なのですが、「乗り切るしかない」と自分に言い聞かせて日々を過ごしています。

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