次の記事を読みました。
記事には、徘徊について次が書かれていました。
徘徊は「目的もなく歩き回る」「床などの上で這い回る」といった行動のことを指します。認知症の周辺症状の一つに分類され、転倒や脱水症状、低体温症など、様々な危険が伴います。
記事は介護福祉士の若井由加さんへの質問形式で書かれていて、徘徊の理由について若井さんは次のように述べています。
・トイレを探している
・家に帰りたい
・今いるところが怖くて逃げだした(一人でいる寂しさや不安)
・子供を探している(愛情)
・習慣(買いものに行く時間など)
徘徊を防ぐ方法については、次のように述べています。
徘徊を未然に防ぐ方法はいくつかあります。「徘徊=一人でうろうろ歩き回る」状態にさせないことなので、「介護サービスを使う」「玄関や窓にセンサーを設置する」「定期的に外出や運動を家族と一緒に行う」などが挙げられます。
そして、「理由を見つけることが大切です」として次が書かれていました。
理由を見つけることが大切です。これは時間がかかる作業で、認知症の方は、本心を話したくても上手く説明できないことが良くあります。徘徊のきっかけになった出来事や環境、理由を日々のかかわりの中から見つける作業が重要です。場合によっては、理由を解決することで徘徊がなくなることもあります。徘徊の同行や、普段の会話の中に理由が隠れていることもあります。
次の投稿にも書きましたが、私は親族の認知症の介護をした経験があります。徘徊も経験しているので関心を持って記事を読みました。
介護していた当時は毎日が綱渡りのような生活でしたし、私自身心身ともに壊れる寸前で、徘徊の理由を考えたり被介護者の思いに寄り添う余裕もありませんでした。
記事の最後に若林さんの次の言葉がありましたが、温かい気持を持って介護する余裕もなく、申し訳なかったと今は思うばかりです。
認知症だから仕方がないのは事実ですが、そこに理由があるのだと思って接すると、介護者の気持ちをほんの少しかもしれませんが軽くしてくれるはずです。