お若い方には理解しにくいとは思いますが、高齢になると複数の錠剤を一度に飲めなくなったり、食事でむせたりすることが生じることがあります。
私もそれらを経験しているため、関心を持って次の記事を読みました。
記事には、次のように書かれていました。
嚥下障害は、加齢によるのどの筋力低下と、神経機能の衰えにより起こるからです。「食事でムセる」「うまく飲み込めない」「のどにつかえる」「食べるのに時間がかかる」「食事中にせきやタンが出る」「錠剤が飲みにくい」といった症状が表れ始め、深刻な状況になると「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあり、命を落としかねません。
記事には、喉の仕組みについて次の説明がありました。
のどには食べ物や飲み物を胃に送る食道と、空気を肺に送る気管の2つの入り口があります。呼吸をしているときは気管が開いた状態で、食事をすると気管が閉じる。専門的に言うと、食べ物がのどを通る際に、「喉頭がして気管をふさぐ」仕組みになっているのです。この喉頭の動きをコントロールしているのが、のど周辺の筋肉「喉頭挙上筋群(通称、のど筋)」。 健康な状態の喉頭は実に精密で、「食べ物が入ってきたよ」と脳から指令が送られてくると、0.5~0.8秒という短い時間で反射的に気管の入り口をふさぎます。しかし年齢を重ねると、筋肉の反射が鈍くなり、のど筋が動くまでに時間がかかってしまう。
のどの老化予防や嚥下障害改善のために、記事では次のような喉頭挙上筋群と呼吸筋群を鍛えるトレーニング(のどトレ)を勧めています。
【1】嚥下おでこ体操手のひらの付け根部分(ふくらんだところ)をおでこに当て、のど仏にギュッと力を入れる。おへそを覗き込むように頭を前に倒し、おでこと手で押し合う。 5秒間キープ×10回で1セット。毎食前に1セット、1日3セット以上を目安に。 のど仏のまわりの筋肉を強化。
【2】あご持ち上げ体操こぶしにした両手を、あごに当てる。のど仏に力が入っていることを意識しながら、下を向き、力いっぱいあごを引く。 同時に、こぶしであごを上に押し戻すように力を入れる。 5秒間キープ×10回で1セット。1日3セット以上を目安に。 のど仏を上げる筋肉を鍛える。
【3】ペットボトル体操手でつぶせるくらいにやわらかい500mLトボトルを口にくわえる。 思いきり息を吸い込みペットボトルをぺしゃんこにする。 次に息を思いきり吐き、ペットボトルをふくらませる。10回繰り返す。 呼吸筋群を鍛え、肺活量を増やして肺を強化。
喉の老化や嚥下障害は、誤嚥性肺炎や食物が喉に詰まって窒息する危険につながる可能性もありますので、心当りがおありの方はもちろんですが、まだ大丈夫なシニアの方にもご一読をお勧めしたい記事だと思いました。
次の投稿等も参考になさっていただければと思います。