次の記事は、モリー・マルーフの著書『脳と身体を最適化せよ!──「明晰な頭脳」「疲れない肉体」「不老長寿」を実現する科学的健康法』から一部を抜粋・改変したものだそうですが、トランス脂肪酸や植物油のリスクについて書かれています。
トランス脂肪酸については、以前から心疾患へのリスクについて報じられることがありましたから、ご存じの方がいらっしゃると思います。
記事には次のように書かれていました。
人工のトランス脂肪―液状の植物油に水素を添加して固形油脂をつくる際に生成される―が心疾患の原因となる明確なエビデンスがある。
そのエビデンスがあまりに圧倒的なため、政府は食品各社にトランス脂肪を段階的に減らすよう要請している。
トランス脂肪を確実に避けたければ、植物性ショートニングを使った焼き菓子(マフィン、パイ、ペストリー、ケーキ)、電子レンジでつくるポップコーン、マーガリン、ファストフードの揚げ物(チキンフィンガーやフライドポテトなど)は避けるべきだ。
私もトランス脂肪酸のリスクについては心得ていたのですが、記事では植物油に関しても思いのほか悪者扱いされていました。
しかしながら記事にもありますが、植物油自体が健康に悪いのではなく、植物油を過剰に摂取したり、揚げ物を食べたり、超加工スナック食品やファストフードをドカ食いしたりするのは身体に悪いことを認識して日々の食生活に活かすことが大切なのでしょう。
記事ではオリーブ油等の果実油が勧められていて、オリーブ油については次のように書かれていました。
オリーブオイルを1日当たりテーブルスプーン半分以上摂取する人は、オリーブオイルをまったく摂取しない人と比べて心血管疾患リスクが14%低く、冠動脈心疾患リスクが18%低いことが複数の研究で明らかにされている。
ただし、市場には低品質のアボカドオイルやオリーブオイルもたくさん出回っているので、必ず信頼できるブランドのオイルを買うようにしよう。
トランス脂肪酸や植物油のリスクを理解し、それを日々の生活に活かすことが将来の健康につながることをご理解いただければと思います。