検診で異常なしでも膣がん

次の記事を読みました。

【闘病】もっと危機感を抱いていれば… 「腟がん」の手術後に「敗血症」を発症して | メディカルドック
腟がんと診断されながらも前向きに治療と向き合ってきた「さやちぇる」さん(仮称)の闘病体験をお届けします。

記事に登場するさやちぇるさん(仮名)は子宮頚がん検診は近所の婦人科で半年に一度、さらに会社の健康診断としても1年に一度受けていたにもかかわらず、不正出血などの症状が続いて受けた検査によりステージ4の膣がんであることを告知されたそうです。

がん検診の中でも婦人科の検診は後回しになる場合が多いのですが、さやちぇるさんは定期的に検診を受けていたにもかかわらず膣がんがステージ4まで進行していたことに、私は少なからず驚きを覚えました。

それに対して、記事には監修医注として次が追記されています。

監修医註・※1
一般的には子宮頸がん検診は、2年に1回の細胞診または5年に1回のHPV検査単独法が推奨されており、毎年受けても効果が上がらないことには注意が必要です。
https://ganjoho.jp/public/pre_scr/screening/cervix_uteri.html

多くの方はクリニックで受けたがん検診で異常がないという結果が出れば、医師のアドバイス(例えば上記等)がない限りがんの疑いを持つことは少ないように思いますし、特に変化も感じなければ精密検査を受けようとは思わない場合がほとんどのように思います。

さやちぇるさんは元々生理不順があり、出血が続いても気に留めず、レバー状の血の塊がたくさん出るようになって初めて違和感を持ったそうです。

その後に受けた検査により膣がんであることが判明し、5年生存率は45〜50%であると言われたと記事には書かれていました。

さやちぇるさんが異常を感じたのが2021年12月、膣がんとわかってからの治療は記事をお読みいただきたいのですが、さやちぇるさんは今年(2024年)9月に治療の甲斐なく亡くなったことが記事にありました。

彼女は、2024年7月に取材を受けた際に次のメッセージを残しています。

面倒がらず後回しにせず、不調があればすぐ病院へ行くこと。 とくに、婦人科系の悩みは放置せず、検診はしっかり受けてほしいです。 私も、まさか自分ががんになるなんて思ってもみませんでしたが、 今は3人に1人はがんになる時代で、いつ誰がなっても不思議ではありません。がんも早期発見できると治療の幅も広がり、完治する率も高いので、やはり症状が出る前の検診を大事にしていただきたいです。私の場合、がんそのものというより、治療の副作用で体が不自由になった部分もあるので、そうならないためにも、せめて体に不調があるならすぐ診てもらうようにしてほしいです。

私はさやちぇるさんの言葉に重みを感じました。

ご冥福をお祈りしたいと思います。

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