鉛製給水管が未だ残存

次の記事を読み、いまだに鉛製給水管を使っている地域があることを知りました。

鉛製給水管なお203万件…20年前に全廃目標、水道管から溶け出し腹痛や神経のまひの恐れ | ヨミドクター(読売新聞)
家庭などに水を供給する給水管のうち、健康被害を及ぼす恐れのある「鉛管」(鉛製給水管)について、国が2004年に早期全廃の目標を掲げたにもかかわらず、23年3月時点で約203万件(上水道の契約数ベース)残っていることが日本水道協会(東京)の調...

鉛は上記事にも書かれていますように過剰摂取すると腹痛や神経のまひなどの症状が出て、古くから鉛中毒として恐れられています。

実際に鉛製給水管が使われた水道水を飲み続けた結果、鉛中毒になって車椅子生活を余儀なくされた男性もいます(上記事にも書かれています)

鉛製給水管、知らぬ間に血中の鉛濃度が平均の100倍に…中毒に苦しむ男性「まさかと思った」 | ヨミドクター(読売新聞)
健康被害が懸念されながら全国にいまだ約200万件も残る鉛製給水管(鉛管)。国が「早期ゼロ」を掲げて20年が経過したが、個人の費用負担や周知不足などの課題が撤去の進展を阻んでいる。自宅の水道水が原因で鉛中毒になった男性が読売新聞の取材に応じ、...

記事によると、2023年3月時点で約203万件(上水道の契約数ベース)残っていることが日本水道協会(東京)の調査でわかったそうです。

都道府県別の鉛製給水管残存率の画像が載っていましたが、香川県の27.25%には衝撃を覚えました。

記事に次が書かれていましたが、家庭などに枝分かれする給水管の場合は交換費用が住民の自己負担になることも交換が進まない一因なのかもしれません。

浄水場からつながる給水管のうち、幹線部分の鉛管は各自治体が計画的に取り換えているが、家庭などに枝分かれする部分は大半が住宅敷地に埋設され、住民らが自己負担で交換する必要がある。枝分かれ部分は設置記録が残っていないケースも多く、水道事業者の2割弱は残った鉛管の有無も把握できていないという。

たとえ費用が自己負担であっても健康被害が出てからでは遅いですから、鉛製給水管が使用されていることがわかった場合は早急な交換をお勧めしたいと思います。

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