使われなかったAED

以前、次の投稿をしています。

そして、今日、次の記事を読みました。

AEDが使われなかった理由は…「抵抗なく使える社会に」考える家族
ゴールまで残り1km、ひとりの女性ランナーが急に倒れました。心臓が止まっていて、すぐにAED(自動体外式除細動器)が運ばれてきましたが、使われることはありませんでした。命は助かりましたが意識障害が残り、女性は寝たきりの生活を送ります。家族…

上記事では、AEDが届いたにもかかわらず、「駆けつけた救護員が男性で、倒れていたのが女性だったから使われなかった」と書かれていました。

その20分後に救急車が到着し、救急隊によってAEDが使われて女性は病院に搬送されました。

しかし、心拍が戻ったのが心停止から50分後だったことで、脳の広い範囲に酸素が届かず、女性には意識障害が残りました。

女性はまばたきで意思疎通ができるまで回復しましたが、体はほとんど動かせず、在宅で治療を続けていることが書かれていました。

記事には、次の文面がありました。

女性への使用について、インターネット上では「セクハラで訴えられる」という誤った投稿がありますが、意図的に危害を加えるといった悪意がない限り、罪や責任を問われる可能性はありません。善意で人を助ける救命処置は刑法37条の「緊急避難」と民法698条の「緊急事務管理」にあたります。

心臓が原因で倒れ、通行人らに目撃された例は2023年に2万8354人、そのうち、AEDの電気ショックを受けたのは1407人で約5%にとどまっていると記事にありました。

また、次の数字も載っていました。

本大学などが2005~2020年に心停止をし、市民に目撃された約35万人(平均年齢78歳、女性38.5%)を対象にした結果、AEDの電気ショックを受けた割合は、男性が3.2%で、女性が1.5%でした。15~49歳の男女では、男性7.0%に対し、女性は3.8%。心肺蘇生を受けた割合も、男性56.8%に対して、女性は53.5%でした。

記事を読み、外で心停止で倒れた時にAEDが使われるケースはまだ少ないことに驚くともに、間違った認識にとらわれず、AEDの正しい使用が当たり前になることを願わずにはいられませんでした。

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