医療従事者向けのサイトで、抗精神疾患薬を服用している4人に一人がポリファーマシーの状態になっていると書かれていました。
私は以前から高齢者のポリファーマシーに懸念を感じていたのですが、皆様はポリファーマシーをご存じでしょうか。
ポリファーマシーについてわかりやすく説明されているページがありましたので、紹介させていただきます。


上ページには、次のように書かれていました。
ポリファーマシーとは、多くのくすりを服用しているために、副作用を起こしたり、きちんとくすりが飲めなくなったりしている状態をいいます。単に服用するくすりの数が多いことではありません。
また、ポリファーマシーで生じやすい症状について、次が書かれていました。
ポリファーマシーでは、くすりの副作用がおこりやすくなります。特に、年齢を重ねるほど注意が必要です。その理由は、体内でくすりを分解したり、排泄したりする力が弱くなるため、くすりが効きすぎるためです。ふらつき、転倒、物忘れ、食欲低下などがその例です。
数種類の薬を服用している高齢者がめまいが起きたことを医師に告げた際、めまいの薬が追加されることが多々あります。
めまいによる転倒などを防ぐことは大切ですが、薬を処方する前にポリファーマシーの検証がされなければ、薬は減ることなく増えることになります。
上ページにも書かれているように、ポリファーマシーが必ずしも悪いのではなく、必要な治療に必要な分だけのくすりを使うことが重要なのです。
上ページでは、数種類の薬を服用している場合は次の4つのことを意識するようアドバイスしています。
1)知らせていないくすりはありませんか?
2)くすりは正しい飲み方で飲んでいますか?
3)生活の中でいつもと違った症状はありませんか?
4)むやみにくすりを増やしていませんか?
4)については、次の説明が書かれていました。
「症状があるから、もっとくすりをもらったほうがいいのでは?」と思うことがあるかもしれませんが、それが本当に必要なものかどうかは医師に判断してもらうことが大切です。くすりは多ければ良いわけではありません。必要最低限のくすりを適切に使うことで、副作用を防ぎ、体調の改善につながります。
ご自身の症状が薬の副作用ではないかと思った際には、躊躇せずに医師あるいは薬剤師に相談なさることを私も薬剤師の一人としてお勧めしたいと思います。