私は介護の経験があるため、その過酷なことを理解しているので、介護関係の事件には心を痛めることが多く、先月にも次の投稿をしています。
その介護ですが、今朝のTV報道で知った事件については、今までで最もと言っても過言ではないくらい胸が痛みました。

報道された事件とは、タイトルにもなっているように92歳の夫が91歳の妻を殺害した疑いがあるというものでした。
逮捕された夫は、次のように供述しているそうです。
練炭コンロを使用し妻と心中しようとしたことは間違いありません。ベッドで苦しがっている妻を早く楽にさせたいと思い、近くにあった電気コードで首を絞めました。妻を殺そうと思って首を絞めたわけではなく、早く楽にさせてあげたいという思いでした
夫は妻の介護を担っていました。

私が介護を担っていたのは50代でしたが、24時間気が休まる時がなく、私自身が倒れる寸前まで追い込まれた時期がありました。
私の場合は主人と娘もいましたが、二人とも日中は仕事で出かけていますから、日中は私が仕事をしながらの介護でした。
今回の事件では92歳の夫が一人で91歳の妻の介護をしていたようで、孫がいるようなので息子さんか娘さんの存在が浮かびましたが、世話になるのは憚れると考えてしまったのでしょうか。
誰かに相談したり助けてもらっていれば、もしかしたら事件は防げたのではないかと思えて、更に胸が痛みました。
若い方々は他人事のようにお思いになるかもしれませんが、介護は多くの人が何らかの形で担うことになるということをお心に留め置きいただければと思います。
もし介護者の立場になった際には、絶対に一人で担おうとなさらず、利用できる公的サービスを探すこと、信頼できる人には相談に乗ってもらうことをお勧めしたいと思います。
まずはご自身(介護者)の心身を守ること、これが被介護者への良い介護につながるのだと、私は介護を終えて何年も経過してから気づきました。
私事を書き連ねて申し訳ございません。
高齢化社会ですから、老々介護は増え続けるのではないかと思います。
私は社会全体で見守れるような、そのような仕組みができることを願わずにはいられません。