我が家のゴミは、歩いてすぐの集積場に自治体に定められた分別で出しています。
その集積場ですが、木枠で囲って帆布のような生地で覆っていた3か月前まではネズミの害に悩まされていました。
ゴミは収集日の朝8時までに出すことになっているのですが、前日夜に出す人もいて、それらがネズミに食いちぎられ、私が収集日の朝にゴミ出しに行くころには、集積場はひどい状況になっていました。
その犯人は何度も目撃したドブネズミにほぼ間違いないと思います。ネズミが集積場から側溝に入る様子を目撃したこともありました。
そのような状況が10ヶ月近く続いていたのですが、3ヶ月前にステンレス製の立派なダストボックスが設置されました。
そのダストボックスが設置されてからネズミによる害は全く生じなくなり、安心してゴミが捨てられるようになりました。
ダストボックスが設置されて1ヶ月くらいは、あの側溝のネズミはどうしているのかと思うこともありましたが、最近ではそれを思うこともなくなっていました。
今朝の出来事がなければ、私はネズミのことを忘れてしまったかもしれませんが、今朝のウォーキング時、ダストボックスの横の道路の真ん中辺りに黒いゴミのようなものがあり、通り過ぎるときにネズミだとわかりました。
そのネズミは私がすぐ横を通っても動きませんでしたから、ひどく弱っていたかあるいは死んでいたのだと思います。

そのネズミは見た目は丸々と太っていて、車に引かれたようでもなく、動かずに横たわっているだけでした。
帰宅してからもネズミの様子が頭に残り、ゴミを荒らされていたころは憎い存在だったにもかかわらず、彼らも生きるのに必死だったのだろうと思えて、ネズミの死(たぶん死んでいたのではないかと)が無常さえに思いました。
彼らはネズミという生き物に生まれてしまったため、人間から疎まれ阻害されて生涯を終えるしかないのですよね。
人間を害せば駆除される熊と共通していますが、人間に害を与える生き物は殺しても問題ないほど人間の存在価値が高いのだろうか等、いろいろと考えてしまい、胸に何か詰まったような感じになっています。