「強迫性障害」と心配性の違い

俳優の佐藤二郎さんが「強迫性障害」であることを公表したことを多くのメディアが報じたため、「強迫性障害」という病名を見聞きした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私もかなりの心配性なので、鍵をかけ忘れていないかを確認することなどは日常茶飯事なのですが、どこまでが心配性なのか、どこからが強迫性障害なのかが気になっていました。

その様な思いがあり、今朝目に留まった次の記事を関心を持って読みました。

俳優・佐藤二朗さんが公表「強迫性障害」 医師「完治するのは難しい」心配性との違いは?受診の目安は?【Nスタ解説】 | TBS NEWS DIG (1ページ)
個性派俳優として知られる佐藤二朗さん。SNSで小学生の時に発症した「強迫性障害」を公表しました。どんな病気なのか?そして受診の目安について、精神科医に聞きました。良原安美キャスター:俳優の佐藤二朗さんが… (1ページ)

上記事に登場する精神科専門医の田中伸一郎さんは、強迫性障害で表れやすい症状の例として次を挙げていました。

▼何度手を洗っても安心できない
▼ドアの鍵を閉めたか何度も確認する
▼運転中に外で物音がすると、「誰かをひいたのでは」と車を降り確認する
▼4や9など特定の数字を見ると不吉なことが起きないか心配になる

強迫性障害と心配性との違いを、田中氏は次のように述べています。

本人の“困り感”ということになると思います。だから心配性だとある程度回数が少なくて済んだりとか、時間も数分で済んだりすると思うのですが、強迫性障害になると1時間以上とか時間がかかったり、回数が何十回になったりということがあります。

そして、受診の目安については次のように述べています。

▼学校や仕事に遅刻してしまう
▼行けない場所が増える
▼家から出られなくなる

治療については抗うつ薬などの薬による治療と、患者さんの物の考え方や行動を変えていくように働きかける認知行動療法を併用するそうですが、田中氏は「治療には数年単位でかかる場合が多い。完治するのは難しい」と述べていました。

「強迫性障害」は珍しい病気ではありませんが、完治が難ししいため、上手に付き合っていく方法を周囲の理解を得ながら見つけることが大切のようです。

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