「徹夜」が及ぼす健康被害

60代を過ぎてからは徹夜もできなくなりましたが、次の記事を読むまでは一晩の徹夜が身体へ与える影響の大きさを考えたこともありませんでした。

「徹夜」が及ぼす「健康被害」は想像を絶するものだった…睡眠学者が教える「睡眠不足」の新事実(クリスティアン ベネディクト,ミンナ トゥーンべリエル) @moneygendai
日本人は平均すると1日に6時間35分ほど寝ている。国際平均からは45分短く、働き者の日本人らしい数字だが、それでも生活の3割弱は寝て過ごしている計算となり、いかに快適な睡眠を取れるかが人生の豊かさにも直結する。

記事には次が記されていました。

スウェーデン・ウプサラ大学の神経学者と健康問題を20年追ったヘルスジャーナリストが、人間の生活に欠かせない睡眠のさまざまな謎を解き明かした『熟睡者』から一部抜粋、再構成してお届けする。

私が驚いたのは、次の文面から始まる内容でした。

睡眠不足が短期間続くだけで、遺伝子内にエピジェネティック変異が起こる可能性もある(体細胞内の重要なプロセスに直接的な変化が生じるということ)。

上記に次が続いていました。

このような変化は代謝にも影響を及ぼす。著者の研究チームが行った実験で、その関係性を初めて証明することができた。

筋肉と脂肪組織のサンプルを採取したところ、たった一晩十分に睡眠をとらなかっただけで、「クロノ・プロテイン(時計タンパク質)」と呼ばれるタンパク質を作る遺伝子に、エピジェネティック変異が見られたのだ。

時計タンパク質は、睡眠・覚醒リズムと相まって、代謝や体細胞がもつ多くの機能をコントロールしている。ところが睡眠が十分でないと、時計タンパク質の生産と私たちの時間のリズムとの間にずれが生じるのだ。

このことは代謝障害につながりかねず、肥満や2型糖尿病といった病気のリスクを高める可能性がある。

睡眠不足は自律神経に影響を及ぼすという認識はありましたが、上記に関しては認識不足でした。

睡眠不足だと感じていらっしゃる方々は、お仕事上やむを得ない場合もあるとは思いますが、何らかの対策を講じることをお勧めしたいと思います。

なお、記事には次の後編も紹介されていました。

“SNSのやりすぎ”は最悪な「健康被害」を与えている…「睡眠不足」で「SNS好き」な日本人だからこそ考えるべきこと(クリスティアン ベネディクト,ミンナ トゥーンべリエル) @moneygendai
日本人は平均すると1日に6時間35分ほど寝ている。国際平均からは45分短く、働き者の日本人らしい数字だが、それでも生活の3割弱は寝て過ごしている計算となり、いかに快適な睡眠を取れるかが人生の豊かさにも直結する。
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