次の記事は、タイトルから内容が気になって読みました。
記事の冒頭に次が書かれていました。
お口の働き(口腔機能)は年齢とともに衰えることが分かっていて、年を重ねるごとに機能が衰えていきます。しかし、最近の調査で、シニアより若い人に噛む力(咀嚼力)の課題が浮き彫りになりました。その背景や対策を解説します。
近年では口の力が弱い子供や若い人が増えているそうで、そのことについて次が書かれていました。
その実態が日本歯科医師会の調査でも明らかになり、特にシニアよりも若い人の噛む力(咀嚼力)の課題が浮き彫りになりました。「食事を噛んでいると顎が疲れることがある」の項目に、「はい」と回答した人は70歳代では18.0%に対し10歳代では48.3%と、2.7倍も多かったのです。残っている歯の数(残存歯数)は70歳代では約20本程度、10歳代は28本なので、歯の本数の問題ではなさそうです。
さらに「硬い食べ物より柔らかい食べ物が好きだ」「硬い物を食べるときに噛みきれないことがある」「子供の頃から硬い物を食べる習慣があまりなかった」の項目に対しても、「はい」と答えた人の割合は全て10歳代の方が70歳代より多いことが分かりました。このように若年層が「噛む力」に問題を抱えているのは、食生活の変化が影響している可能性があり、そのせいで口の機能(口腔機能)が十分に発達していないことが示唆されます。
確かに私の孫達も硬い物を好まないようですし、上記にもあるように食生活の変化は感じています。
私が子供のころの食卓にはたくあんや野沢菜などの漬物が出されることが多かったのですが、近年ではそのような硬い物は避けられているのかもしれません。
口腔機能低下の弊害について、記事には次が書かれていました。
日本歯科医師会も「口腔機能の発達が十分でないままで歳を重ねると、食物繊維の多く含まれる歯応えのある食品や、噛み応えのある肉などのタンパク質の摂取量が減り、その結果、栄養不足や運動機能の低下につながる」と警鐘を鳴らしています。 更には、口腔機能が十分に機能しないままだと、オーラルフレイルを飛び越えて全身の機能が急速に衰える“フレイルの加速”の要因になります。このため、生活の質を高めるために、健康寿命の延伸のために、早い段階からの口腔機能を健全に保つことがとても大切になります。
口腔機能低下の予防として、記事には「舌のトレーニング」「ガムトレーニング」「全力5秒うがい」「全力5秒うがい」等が紹介されていました。
口腔機能は口の中だけではなく身体全体への影響を及ぼしますから、皆様にもお心に留め置きいただければと思います。