小寒と寒さの体への影響

TVで小寒という言葉を耳にしたので、ネット検索したところ次の記事を見つけました。

エラー

記事には、2023年の小寒は昨日の1月6日からと書かれていました。

2023年の小寒は、1月6日(金)~1月19日(木)です。二十四節気は太陽の動きに合わせて一年を24等分するので、日にちは一定ではなく、その年によって1日程度前後します。

小寒の初日が「寒の入り」、大寒までの約1か月が「寒の内」です。寒さが本格化するので、体調に気をつけましょう。寒が明けると、二十四節気の1番目の立春に。春の足音が近づいてきます。

記事のタイトルにもありますが、小寒は一年で最も寒い時期に当たります。

空気が乾燥する時期でもあるため、鼻、喉、気管、目など、普段体液で潤っていなければならない粘膜組織の抵抗力が弱まり、ウィルスや細菌が侵入しやすい状態になりやすいです。

寒さは循環器系にも影響を与えます。寒さに対して体温を上げなければならないので、心臓にかかる負担が他の季節より大きくなります。
心臓病の悪化は夏の熱帯夜の頃を除けば、大半が12月から3月に集中し、心不全、心臓弁膜症、心臓喘息の持病のある人は悪化しますし、急性の心臓発作を起こしやすいのもこの頃です。

また、寒さから身体を防御するために毛細血管が収縮し、そのため血圧が上昇します。結果として脳卒中の発生率も高くなり、11月半ばから4月の半ばに集中して起こりやすくなっています。

心臓疾患も脳卒中の発作も寒波が4~5日続いた後に起こりやすく、空腹時より満腹に食べた後に起こりやすい傾向があります。

循環器の次に寒さは腎臓、膀胱系に影響を与えます。冷えによってお小水が近くなったり、夜間排尿の回数が増えたり、むくみやすくなり、膀胱炎を起こしたり、腎炎、ネフローゼなどの腎疾患は悪化しやすくなります。

漢方では腎は冬に属し、骨や腰もみな腎の統括下にあると考えるのですが、リウマチ、関節炎、腰痛なども悪化しやすくなります。リウマチや関節炎の悪化は寒さの他、低気圧、高湿度が影響しているので、寒冷前線通過時には顕著に症状が悪化します。

漢方では寒さによって病気が引き起こされた場合を寒邪に犯されるといい、リウマチ、神経痛、腰痛などの持病を持ち、冬の寒い頃に悪化するようであれば、病因を寒邪と考え、附子剤などで温める方法がとられます。

鍋料理などで身体を温めることも寒中を乗り切る対策になりますので、皆様もご自身に合った方法で寒中を乗り切っていただければと思います。

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