頑張らない自分を受け入れる

次の記事を読みました。

中学時代は優等生だった高1女子 うつ病になり「頑張らない自分は価値がない」という考え方を変えた心の声とは? | ヨミドクター(読売新聞)
高校1年のさくらさん(仮名)は、元々何事にも頑張って取り組む性格でした。中学校時代の成績は優秀で、吹奏楽部ではチームのリーダーとして活躍。高校生になってからも頑張りを続けていましたが、1年生の秋頃から疲労感を訴えるようになり、体の調子が悪い...

記事は女子高生の事例ですが、頑張りすぎる人は社会人になっても陥る可能性があると私は思いました。

精神科医である記事の筆者は、次のように述べています。

抑うつ状態で一番大切なのは休養していただくことです。そのことを、さくらさんに説明しましたが、戸惑っているようでした。さくらさんは「学校は行かねばならないものと思っているので、休めと言われてもすんなり受け入れることができない」と言います。また、「休むことは怠けている気がする」「休む自分はなんてダメなのだろう……」という思いもあると言います。抑うつ状態になっていると過度に自分を責めたり、不安になりやすくなったりするお子さんもいます。私は思いを受け止めつつ、休むことは怠けではないということを説明し、療養が必要という診断書も発行することにしました。

私はこの記事を読み、亡くなってしまった大学時代の友人を思い出しました。

彼女は結婚してご主人の実家がある名古屋で暮らしていたのですが、薬剤師として働きながら家事も完璧にこなし、睡眠時間は常に5時間弱だったそうです。

私と彼女とは彼女の結婚以来疎遠になっていたのですが、彼女が60歳で離婚して東京に戻ってから連絡があり、彼女のそれまでの状況を初めて知りました。

彼女は結婚してから頑張りぬいてお姑さんとの葛藤にも耐え、ご主人の定年退職を待って離婚を切り出したそうですが、ご主人が離婚を認めたがらず、離婚が成立するまでに精魂尽き果ててしまったようで、体調を崩して東京に戻ったのです。

東京に戻った彼女は人づてに私が長い闘病生活を送ったことを聞いたそうで、私に彼女が置かれている状況を知らせる手紙が届きました。

私はその手紙を読んで彼女の現状に驚き、それからはメールでのやり取りが続きました。

メールはお互いを気遣いながら近況を知らせあう内容でしたが、メールからは彼女の体調不安が読み取れていました。

メールを送るようになって半年くらい経った日、私は彼女の息子さんからの電話を受け、その内容に大きなショックを受けました。

その電話は、彼女の病状が急変して亡くなったことを知らせるものでした。

息子さんは彼女のパソコンに残った私のメールを見つけ、私に連絡したと言っていました。

私は、「彼女は頑張りぬいて死んでしまった」と電話の後に思いました。

そして、頑張りすぎずに休む自分も受け入れていたら、彼女の人生は違っていたのではないかとも思いました。

記事の内容と離れてしまって申し訳ないのですが、頑張りすぎずに休息もしながら進むことが心身にとって重要なことなのだと、記事を読んで改めて思いました。

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