自律神経のメカニズム

自律神経とは内臓、血管、リンパ腺などに広く分布している神経で、消化吸収、排泄、内分泌、生殖など、私たちが生命を維持していく上で必要なさまざまな機能を無意識のうちに調節しています。この自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っており、両者は一対となって、それぞれの臓器や組織の正常な機能をコントロールしています。胃や腸を例にあげると、その働きを活発にするのが副交感神経で、抑えるのが交感神経です。

人間の身体は無数の神経が張り巡らされていますが、心臓を動かしたり、汗や分泌物を出すといった無意識の働きを自動調整してくれるのが自律神経です。自律神経は脳の視床下部をセンターとして、心臓の鼓動を速める働きをもつ交感神経と、その働きを抑える副交感神経の切り換えによってホルモンの分泌や代謝機能の調節、感情にかかわる部分などを絶妙にコントロールしています。ところがストレスやホルモンの変化などにより自律神経のバランスが崩れると、イライラ感だけでなく消化器の不調にもつながり、胃炎や便秘、下痢などの症状を誘発することもあります。

自律神経にやさしい生活習慣

1.睡眠を十分にとり、規則正しい生活習慣を身につける

2.栄養のバランスに配慮した食生活を心がける

3.適度な運動と、入浴や音楽などで気分転換の時間を持つ

4.細かいことにとらわれず、おおらかに自然体で物事を考える(完璧主義を捨てる)

5.一人で悩まず、些細な悩みでも家族や友人に話したり、何でも相談できる人を持つ

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