今日のあなたは「お元気ですか?」と聞かれたら、どのように答えますか? 「おかげさまで元気です」と答えますか?
それとも「風邪気味です」「胃の調子が悪くて」「○○が痛くて」などなどかな?
中学生のころは英語の時間に
I’m fine. Thank you.
と練習しましたが、 皆さんは元気の基準をどこに置いていらっしゃるでしょう。 そもそも「元気って何?」と考えたことがありますか?
私は大病を患って今もまだ様々な症状を抱えているのですが、 10年ほど前のまだ退院間もないころは、オシッコが出ることが元気の基準でした。 オシッコって大切なんですよ。
ウンチは何日か出ない便秘でもすぐに命にかかわることは少ないですが、 オシッコが1日でも出なかったら大変です。
闘病中は自分でオシッコを出せなくて長いことカテーテルを使用していたので、 気持ちよく膀胱に残らないで出ることを元気の基準にしていたのですが、 月日が経つといろんな欲が出てきて、元気の基準をもっと上にしたくなってきました。
最近は、腱鞘炎の痛みがあることにも苛立っていました。
命がどうなるかという状況のときなら、指の痛みなど何でもないでしょうが、 今の私には親指はすごく大切で、それを使えないことは夢の実現にも影響するので、 なかなか良くならない炎症にひどくイライラしていました。
皆さんは親指が日常どれくらい使われているか、考えたことがありますか?
腱鞘炎になって始めてわかったのですが、親指はほんとに何をするにも大切なんですね。
字を書く、爪を切る、お箸を持つ、ドアを開ける、洗濯ばさみ、ハサミ、ペットボトルの蓋を開ける、 服の着替えなどなど、親指は気が付かない動きにもずいぶんと働いているのです。 その作業のたびに激痛があってよけいに苛立っていたわけですが、 先日、はっと思いました。
元気の基準を忘れてる と。
それから、闘病直後のことも思い出しました。
そうしたら、親指がかわいそうになったんです。
酷使してストレスもぶつけて、それで痛くなっているのに、 いたわる気持ちも持てなかったんですね。
かわいそうになったら愛おしくなって、イライラが消えました。
我慢や忍耐ではなく、症状も自分の気持ちの表れと思えるようになりました。
皆さんの中には辛い症状に悩んでいる方もいらっしゃると思います。
その症状に対しての不安、苛立ちもあることでしょう。 でも、その症状は、皆さん心の現われかもしれないですよ。
そう思えることができたら、症状が出ている部位をいたわってください。 あなたの心の辛さを一心に受けている症状なのですから、敵視しないで大切にしてください。
忌み嫌う気持ちが消えると、きっと自然治癒力が高まると思います。
今日の私は元気です