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「年を取ったから、睡眠の質が落ちた」と考えていませんか? | ヨミドクター(読売新聞)
こんにちは。精神科医で睡眠専門医の三島和夫です。睡眠と健康に関する皆さんからのご質問に科学的見地からビシバシお答えします。 中高年になると、「夜中に何度も目を覚ます」「眠りが浅い」など、睡眠に不満を感じるようになります。原因は「加齢によっ...
若者と老人の睡眠の質の違いについて、記事には今まで年齢と共に深いノンレム睡眠が減ると考えられていたことが書かれ、それが最近の研究によって加齢による変化は軽微なことが分かったと書かれていました。
平均して10歳年を取るごとに、1晩の総睡眠時間は約10分短縮(例:20歳から70歳までに約1時間短縮)、中途覚醒時間は約10分増加(約1時間増加)、寝つきにかかる時間は約1分延長(同5分延長)することが分かりました。
要は、健康でいる限り睡眠はあまり老化しないということなのだそうです。
研究から、睡眠には大きな個人差が読み取れるとも書かれていました。
20代の若者の平均睡眠時間を上回っている高齢者もいるし、あまり眠れない若者もそれなりにいるということだそうです。
私は小さい子供のころでもあまり眠れませんでした。
それからずっと眠りが浅く睡眠時間も短いため、高齢者と言われるようになっても若い頃と変わりはないと感じています。
記事には食事や運動など生活習慣も睡眠の質に深く関わっていること、それについては次が書かれていました。
私たちは以前行った研究で、高齢者が日常生活で浴びる光の量が減っていること、一方で日中に日光のような強い光を浴びることでメラトニン(睡眠や体内時計を調整するホルモン)の分泌量が若者並みに増えて、睡眠が改善することを明らかにしました。
睡眠の質は年齢よりも食事や運動、生活習慣の影響が大きいそうですから、年齢と共に眠れないと感じている方には、食事の改善や運動の習慣をつけるなど、生活習慣の見直しをなさることをお勧めしたいと思います。