偶然に目に留まった次の記事を読み、自身の闘病中を思い出しました。
私には、10年以上の闘病経験があります。
医師から覚悟を決めるように言われた時期もあり、悪い状況が長かったのですが、「頑張ってください」「大丈夫、きっと良くなりますよ」といったお見舞いの言葉に対して、記事にあるように思った事が多々ありました。
「頑張ってって、もう十分頑張ってるよ」「治せるなら、もう治してもらってるよ」「ほかに方法があるなら教えてもらえるでしょ?」「あきらめないでって、私だってあきらめたくないけど、でも仕方がないでしょ?」
これも記事に書かれていますが、相手が良かれと思って励ましてくれるのはわかっていても、心の中では葛藤が渦を巻いていました。
反対に、私の場合は病気に触れずに日常の出来事を話してくれるようなお見舞いをいただいた際には、その間だけ闘病の不安を忘れることができました。
在宅医である記事の筆者は次のように述べていますが、私なら黙っていられたら涙が止まらなくなってしまったと思います。
大切な人を少しでも元気づけたいと思った時、かける言葉が見つからない時があります。私はそんな時は、何も言葉をかけずに黙っていてもいいと思っています。
しかしながら、筆者は次のようにも述べていました。
「とにかく言葉をかけてあげなくては」というのは違います。かけてほしい言葉や受け取り方は、人によって違うものですし、そもそも何か言葉をかけてほしいかどうかも人それぞれだからです。
そうですね、人それぞれ思いは違うのでしょう。
お見舞いする患者さんが何を願っているかを理解することは容易ではないと思いますが、一番がんばっているのは患者さんだということを理解して、記事にあるようにかけたい言葉が出てきたら素直にそれを話したら良いと私も思います。